今回の花は『クロッカス』。
花言葉は「裏切らないで」などです。
基本データ
学名
Crocus
和名
クロッカス
英名
Crocus
科名
アヤメ科
属名
クロッカス属
開花時期
3~4月
花言葉
「裏切らないで」、「あなたを待ってます」、「青春の喜び」、「切望」など
花色
白、青、赤、紫、黄色など
花名の由来
クロッカスの名前はギリシャ語の「krokos」に由来します。
日本語では「糸」を意味します。
これはクロッカスのめしべが長い糸のように見えることから付けられました。
神話で語られるクロッカス
クロッカスはギリシャ神話の逸話に登場する花です。
あるところに『クロッカス』という少年と『スミラックス』という少女がいました。
彼らの出会いは偶然のものでしたが、瞬く間に二人は恋に落ち、やがて結婚の約束をします。
しかし彼らの約束は果たされませんでした。彼らの結婚の誓いを神々が認めなかったのです。
誓いを立てられぬことに絶望したクロッカスは自分で命を絶ち、それを知ったスミラックスも悲しみに暮れ、やがてクロッカスの後を追います。
一部始終を見ていた『花の女神フローラ』は2人を花の姿に変えます。
それらの花こそが『クロッカス』と『スミラックス』です。
この時のスミラックスからクロッカスへの想いが、花言葉の「裏切らないで」や「あなたを待ってます」といったものの由来と言われています。
字面だけでは誤解されそうですが、切実な想いのこもった花言葉ですね。
悲しい物語ですが、花となった後に彼らの縁が結ばれたと考えれば、救いのある結末かもしれません。
西洋、色別のクロッカスの花言葉
クロッカスの全般的な花言葉
「裏切らないで」、「あなたを待ってます」、「青春の喜び」、「切望」、「不幸な恋」、「信頼」、「努力」など
西洋の花言葉:「青春の喜び」、「新しい始まり」、「若者の幸福」など
白
「あなたを待っています」
西洋の花言葉:「喜び」
青
「心配しながら信じる」
西洋の花言葉:「望んでいるが恐れる」
赤
「愛しすぎる心配」
西洋の花言葉:「愛しすぎて心配」
紫
「愛の後悔」
西洋の花言葉:「私は愛したことを後悔する」
黄
「私を信じて」
西洋の花言葉:「私を安心させて」
以前に紹介したサフランと姿が似ていますが、サフランは紫一色なのに対し、こちらは色のバリエーションが豊かですね。
他にも相違点がいくつかあり、開花時期などでも簡単に区別が出来ます。
クロッカスはヨーロッパにおいて春を代表する花ですが、サフランは神話の逸話の通り秋ごろに咲く花です。
あとクロッカスは食用には向いておりません。
サフランについての詳細は過去記事を参考にどうぞ↓
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