実際にあった事件、出来事をもとに作られた映画のまとめ記事
今回は“実話”をテーマにした映画をまとめました。
歴史上の人物やイベントなど、実際にあったエピソードを題材にした映画をまとめた記事です。あらすじやキャストなどの基本データ、評価をざっくりとまとめています(簡単なあらすじに触る程度のネタバレを含みます)。
あくまで映像作品であり、演出や誇張表現・解釈の相違も多分に含まれますので、その点はご注意ください。
ざっくり作品紹介
1.『英国王のスピーチ』
原題:『The King’s Speech』
監督:トム・フーパー
脚本:デヴィッド・サイドラー
製作総指揮:ジェフリー・ラッシュ
ティム・スミス
ポール・ブレット
マーク・フォリーニョ
ハーベイ・ワインスタイン
ボブ・ワインスタイン
出演:コリン・ファース
ジェフリー・ラッシュ
ヘレナ・ボナム・カーター
ガイ・ピアース
公開:2010年
あらすじ
吃音症を克服するためにさまざまな手を尽くしてきた「ヨーク公アルバート王子」だったが、父王の代わりに行った演説を成功させることができず、聴衆に落胆されてしまう。「アルバート王子」は藁にも縋る想いでオーストラリア出身の言語聴覚士「ライオネル・ローグ」のもとを訪れ治療を試みる。「ローグ」は治療のために患者との対等な関係を求めるのだが、「アルバート王子」はこれに反発し……。
ざっくりオススメポイント
感動の歴史ドラマ映画。
現代でも誤解の多い”吃音”に対する苦悩。悩む「アルバート王子」と正面から向き合う「ローグ」との友情。そして終盤に待つ大舞台へ段々と歩みを進めていく姿。難しい題材を上手くまとめ、心に残るシーンの多く残してくれた良作です。
2.『ハドソン川の奇跡』
原題:『Sully』
監督:クリント・イーストウッド
原作:チェズレイ・サレンバーガー
ジェフリー・ザスロー
脚本:トッド・コマーニキ
出演:トム・ハンクス
アーロン・エッカート
上映時間:96分
公開:2016年
あらすじ
離陸直後に鳥と接触し、左右両方のエンジンが停止した「USエアウェイズ1549便」。絶望的な状況の中、機長「サリー」の的確な判断によりハドソン川に機体を着水させ、奇跡的生還を果たした「英雄」と報じられる。しかしその後、サリーは事故の検証として厳しい追及を受けることになる。
「あの時の判断は、果たして正しかったのか」
ざっくりオススメポイント
ドキュメンタリー&ヒューマンドラマ作品。
“飛行機事故からの奇跡の生還”そのものではなく、”その後”の物語を中心に語られるドキュメンタリー色の強い作品です。重くのしかかるような不安を映すシーンが多く、基本的には大人向けの内容だと思います。ホラーとはまったく違った趣のドキドキを味わってください。
3.『バリー・シール/アメリカをはめた男』
原題:『American Made』
タイトル:『バリー・シール/アメリカをはめた男』
監督:ダグ・リーマン
出演:トム・クルーズ
ドーナル・グリーソン
サラ・オルセン
上映時間:117分
公開:2017年
あらすじ
飛行機パイロットの「バリー・シール」は操縦技術は一級品だが、その立場を利用して密輸を行っていた。そのことを知っていたCIAに極秘の偵察任務を求められたシールは、野心からその依頼を受諾。国から国へと忙しく飛ぶ毎日を過ごす。深い闇の世界へと潜り込むようになったシールは、やがて……。
ざっくりオススメポイント
トム・クルーズ主演のクライムアクション作品。
バブル期のようなジェットコースター展開にドキドキする。お金でてんやわんやする光景や、飛行機で無茶をするシーンも緩急がかかっていて飽きませんでした。アクション映画とはまた違った緊張感、期待感をもって見られるのも良いですね。
4.『最強のふたり』
原題:Intouchables
監督:エリック・トレダノ
オリビエ・ナカシュ
脚本:エリック・トレダノ
オリヴィエ・ナカシュ
出演:フランソワ・クリュゼ
オマール・シー
オドレイ・フルーロ
公開:2011年
あらすじ
不真面目な性格で品のないジョークを好む青年「ドリス」は、ひょんなことから体の不自由な富豪「フィリップ」の介護をつとめることになる。
最初はフィリップの粗暴な振る舞いに周りは振り回されていたものの、ともに行動するにつれフィリップも心を開いていく。価値観のまったく異なる二人がコミカルに描くヒューマンドラマの幕が今上がる。
ざっくりオススメポイント
対等な関係を求め続けた2人の友情作品。
価値観の異なる2人が童心に帰ってはしゃぎ回るシーンはニヤニヤしてしまうし、シリアスなシーンでは自然と同調してしまいます。暗くなりそうな題材ですが人間ドラマが前向きに演出されているおかげで、視聴後には自然と前向きになれる作品です。
5.『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
原題:『Les traducteurs』
監督:レジス・ロワンサル
製作:アラン・アタル
脚本:レジス・ロワンサル
ダニエル・プレスリー
ロマン・コンパン
出演:ランベール・ウィルソン
オルガ・キュリレンコ
アレックス・ロウザー
シセ・バベット・クヌッセン
リッカルド・スカマルチョ
制作国:フランス
ベルギー
上映時間:105分
公開:2019年
あらすじ
世界中から注目を集めるミステリー小説「デダリュス」の9か国同時発売のため、出版社に集められた9人の翻訳家。人里から離れたシェルターに閉じ込められ自由を断たれた彼らは、翻訳作業に没頭する毎日を送っていた。ある日「デダリュス」の冒頭ページが流出したという報せを受け状況は一変、金を支払わなければ残りのページを流出させるという脅迫メールが届く。シェルター内で始まる高圧的な犯人捜し、しかし状況はどんどんと変化し、事件の真実が徐々に明らかにされていく。
ざっくりオススメポイント
視聴後に「満足」ではなく「納得」が先にこみ上げてくるミステリー作品。
『ダ・ヴィンチ・コード』などで知られるダン・ブラウン氏にまつわる実話を参考にして作られたとか。ストーリー展開もミステリー小説を彷彿とさせる運び方で、映画に明るくなくても小説好きの方は親しみやすいかもしれません。
6.『クーリエ:最高機密の運び屋』
原題:『The Courier』
監督:ドミニク・クック
脚本:トム・オコナー
出演:ベネディクト・カンバーバッチ
メラーブ・ニニッゼ
レイチェル・ブロズナハン
ジェシー・バックリー
アンガス・ライト
ラッセル・バロ
制作国:イギリス
アメリカ
上映時間:112分
公開:2021年
あらすじ
アメリカとソ連の関係が悪化し、世界の緊張感が高まっていた1962年。CIAとMI6は状況を打開すべく、一介のセールスマンである「グレヴィル・ウィン」へ機密情報の運び屋になるよう依頼する。繰り返し機密情報を運ぶウィンだったが、だんだんと状況は変化し……。
ざっくりオススメポイント
つめたい緊張感ただようスパイスリラー作品。
ストーリーは1962年の「キューバ危機」にまつわる実話を題材としており、物語が終盤へ向かうほど緊張感が増していきます。世界史に詳しい方が理解しやすいですが、特別知識がなくてもOKです。
7.『イミテーション・ゲーム』
原題:『The Imitation Game』
監督:モルテン・ティルドゥム
出演:ベネディクト・カンバーバッチ
キーラ・ナイトレイ
マシュー・グード
マーク・ストロング
制作国:イギリス
アメリカ
上映時間:115分
公開:2015年
あらすじ
ドイツ軍が世界に誇る暗号機”エニグマ”を攻略できず、イギリスは戦場で多くの犠牲者を出していた。エニグマ攻略のため、イギリス政府は各分野のスペシャリストを招集し、暗号解読チームを結成する。その類まれな能力から頭角をあらわし始めた数学者「アラン・チューリング」だったが、協調性のなさからチームと軋轢を生んでしまい……。
ざっくりオススメポイント
天才”アラン・チューリング”が難攻不落の暗号”エニグマ”に挑む歴史スリラー映画。数学者としての能力も魅力的に描かれていますが、”アラン・チューリング”という人物をより深くフォーカスしたストーリーになっています。
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