小さい頃に私が父と外へ出掛けると、ほとんど昼食は「そば」でした。
父としても入りやすいし、私もそばが好きだったので都合が良かったのかもしれません。
その習慣が20年以上続き、今では私一人でも昼食でそば屋をよく利用します。
子供の頃から決まって頼むのは「ざるそば」。
美味しいし、リーズナブルで食べやすい。ちょっとリッチな気分の時は「天ざる」になりますが、ほとんどが「ざるそば」です。
お店にもよりますが、ざるそばを食べ終えると大抵のお店で提供してくれるものがあります。
それが今回のお題「そば湯」です。
子どもの頃、立ち食いそば屋でそば湯がないことに絶望し、ガン泣きしたことがあります。すまんな父よ。時効だから許してくれ。
そば湯とは
そば湯とは、そばを茹でた後の「茹で汁」です。
そば屋では食後に急須のようなものに入れて提供してくれますので、このそば湯を「そばつゆ」に入れて飲みます。
そのままの「そばつゆ」だと濃くて飲みづらいので、そば湯を入れて飲みやすくしているわけですね。人によっては「そば湯」単体で飲んだりもします。
そばの栄養がたっぷり溶け込んでいて、独特のとろみと風味を楽しめます。
当然ですがお店によって「そば湯の濃さ」や「とろみ」が違うので、お店によって調整して飲むのが吉です。
ちなみにそば湯を入れる「急須のような入れ物」は「湯桶(ゆとう)」といいます。
20年以上も使っているのに初めて知りました。
そば湯の発祥
長野県の信州地方だと言われています。
「信州そば」という名前で有名ですね。
スーパーの乾麺コーナーでも良く名前を目にします。
信州地方で「胃腸に良い」という話が信じられ習慣化していたものが、江戸時代に関東地方に広がったといわれています。
関西には「そば湯」が無い?
無いというより、単純に「知らない」人が多いようです。
食文化として「そば」より「うどん」の方が、関西ではメジャーだからかもしれません。
関西でも「そば湯」を頼むとちゃんと提供してくれるお店もあるようですが。
私は「うどん」より「そば」が好きです。
今日は空がどんよりしてますね。すいません。
そば湯の栄養・効果
「そば」そのものが栄養価が非常に高い食べ物なので、その栄養が溶けだした「そば湯」も多くの恩恵を私たちに与えてくれます。
タンパク質
体の大事なエネルギー元で、臓器などの材料です。
ビタミンB1
疲労回復に効果がある他、神経や脳の働きを促進します。
ビタミンB2
代謝機能の正常し肌をきれいにする効果もあります。
ナイアシン
コリンと合わせて解毒効果があるため、アルコールの分解を早めます。肝臓の保護にも役立ってくれます。
単純に暖かい飲み物なので、体を温めることも健康につながります。
二日酔いにも効果があるので、お酒を置いているそば屋にピッタリですね(だいたいのお店が置いていると思います)。
そばに含まれる「ルチン」は動脈硬化や高血圧に対して効果が高いとされていますが、残念ながら水に溶けにくい性質のため、そば湯にはあまり含まれていないようです。
そば湯の飲み方
お酒をそば湯で割って飲む方もいらっしゃいます。
私はそば屋でお酒を飲んだことがないので初めて知りました(そばとお酒で別々に楽しむものだと思っていました)。
お酒を置いているお店が多いのは知っていますが、食べに行くのはお昼なので飲むタイミングがないんですよね。確かにそば湯のまろやかな味わいが日本酒に会うかもしれません。
ちなみに「ウイスキー」と「そば」はそこそこ合いました。種類によるかもしれませんが。
もちろんオーソドックスに「そばつゆ」を割って飲むのもいいですね。ただし塩分の取り過ぎにはご注意ください。
そのまま飲んでも美味しいので、ぜひ試してみて下さい。
今回はこれまで。ではでは。
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