日本の都市部では日常的に目にする動物「カラス」。
黒い姿やゴミ捨て場を荒らす姿から毛嫌いされる傾向が強いですが、そこは人間の都合。
神話では神様から人へのメッセージを預かるなど、橋渡し役として重要な立ち位置に置かれたりしています。
今回はそんなカラスのデータをまとめていきたいと思います。
「カラス」と「神」
カラスと神様との関連性は日本国内だけではなく、世界中の複数のエピソードで語られています。
ギリシア神話では「太陽神アポロン」と
ギリシア神話では「太陽神アポロン」とのエピソードが存在します。
その高い知能から人語を操っていたカラスは「アポロン」に仕えていました。
このエピソード中では「アポロン」の妻「コロニス」の浮気を密告した後、怒り狂った「アポロン」が妻を殺害。カラスも最終的に天界を追放され、話す力も封じられてしまいます。
(「コロニス」の浮気はカラスの勘違いという説もあります)
北欧神話では「戦争と死の神オーディン」と
北欧神話では戦争と死を司る神「オーディン」に、世界中の情報を伝える役割を担っていました。
日本神話では「八咫烏(ヤタガラス)」という名の、導きの神
日本神話では「八咫烏(ヤタガラス)」として導きの神、または太陽の化身として信仰されていました。
「八咫烏」は三本の足があるといわれ、天・地・人をあらわすと云われます。
(中国の陰陽五行説を表すなど、他のの説もあります)
高い知能をもつ鳥
神話の中では言葉を操るなど、カラスの知能の高さは古くから信じられていました。
普通の鳥よりもカラスの脳は大きく発達しており、実際に世界各地で人間が驚くような行動が目撃されています。
物忘れが激しいことや記憶力の低さを「鳥頭」などと表現しますが、カラスの知能はそれとは一線を画していますね。
「烏の行水(カラスのぎょうずい)」
「烏の行水」という諺(ことわざ)があります。
意味は「入浴時間が短いこと」を例えたことですが、これは綺麗好きなカラスの習性が由来とされています。
都市中心部ではカラスがゴミを漁る光景から清潔な印象を持ち難いですが、カラスは綺麗好きな動物です。羽や嘴に付着した汚れを落とすために水浴びを好む習性をもっています。
ただやはり人間の平均的な入浴時間と比べれば極端に短いため、このような諺が作られたのだと思われます。
コメント