今回はマンガ『わたしたちの田村くん』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
『わたしたちの田村くん』の基本データ
タイトル:『わたしたちの田村くん』
原作:竹宮ゆゆこ
キャラクターデザイン:ヤス
作画:倉藤倖
出版社:メディアワークス
発行年:2006年~2008年
巻数:全4巻
原作小説
著者:竹宮ゆゆこ
イラスト:ヤス
出版社:メディアワークス
発行年:2005年
巻数:全2巻
あらすじ「二人の美少女と平凡男子が織り成す青春ラブコメ」
進路希望調査用紙に「故郷の星へ帰る」と書く不思議少女「松澤小巻」。
クールで他者を寄せ付けないことから「ツンドラ王女」と称される美少女「相馬広香」。
すこし名前が武将っぽいだけの平凡な男子「田村時貞」は、二人の美少女の内面に踏み込み、踏み込まれ、揺れ動き続ける。
二人の美少女と、それにはさまれ不器用に走り回る田村くんが描く青春ラブコメディ。
オススメ視聴者層
- 「ラブコメ」好き
- 「青春ストーリー」好き
勝手に関連オススメタイトル
小説「とらドラ!」
同著者の人気ラブコメ小説。
アニメのクオリティも高く、放送から10年以上たった今でも「名作ラブコメ」という議題になると必ず名前が挙がります。
小説「植物図鑑」
完全に個人意見ですが、読後感が少し似てる(?)ところから。
恋愛要素が強いからでしょうか?
こちらも良作です。
ココが見どころ
ただただ甘酸っぱく切ないラブコメを堪能できる作品。
理路整然とした内容ではなく、無鉄砲な「あのころ」の雰囲気をたいへんうまく描写してくれた。
主人公の田村くんは決して特別な能力があるわけではなく、至って普通の男子高(中)校生。
そんな彼が懸命にヒロインたちのため、自分のために走り回る姿にとても好感がもてます。
ヒロイン二人も個性的な性格をしており、それぞれの「壁」を田村くんがどう乗り越えていくかが肝になっている。乗り越えた先も大変かもしれませんが。
「ぎゃだぁーーーっ!!!」
はこの作品を象徴するような、そうでもないような、心に残る叫びでした。
総評★★★★「ラブコメ濃度が急上昇する青春ストーリー」
あまりにも濃い青春ラブコメをまき散らすため悶え死にそうになる。
読んでいる最中に閉じては悶え、再開、また悶えるを繰り返しました。
そのラブコメ濃度の高さから読み手を選ぶものの、選ばれたものには強い思い出を刻んでくれます。
ただヒロインの性格はもう10年以上前の作品のせいか、現在の流行りからは遠いため受け入れられるのか不安が残り、加えてまだ粗削りな印象も受ける(そこが良いんですが)ため、少し控えめの評価にしました。
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