映画『ライリー・ノース 復讐の女神』
今回は映画『ライリー・ノース 復讐の女神』を紹介。
あらすじや基本データ、個人的な見どころ、評価をまとめました(あらすじに触る程度のネタバレを含みます)。
映画『ライリー・ノース 復讐の女神』の基本データ
あらすじ
夫と娘とともに幸せに暮らしていた「ライリー・ノース」は、ある麻薬組織の理不尽な暴力により家族を失う。それから5年の月日が流れ、再び姿を現した彼女は次々と麻薬組織の関係者を襲撃。麻薬組織や警察、メディアや一般市民すべてを巻き込んだ壮大な戦いが幕を上げた。
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- クライム
- アクション
- 復讐
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タイトル:『ライリー・ノース 復讐の女神』
原題:『Peppermint』
監督:ピエール・モレル
製作:トム・ローゼンバーグ
ゲイリー・ルチェッシ
リチャード・ライト
エリック・リード
製作総指揮:デビッド・カーン
ジェームズ・マクウェイド
ドナルド・タン ルネー・タブ
クリストファー・タフィン
ワン・チョンジュン
ワン・チョンレイ
フェリス・ビー
ロバート・シモンズ
アダム・フォーゲルソン
脚本:チャド・セント・ジョン
出演:ジェニファー・ガーナー
ジョン・オーティス
ジョン・ギャラガー・Jr.
フアン・パブロ・ラバ
アニー・イロンゼ
制作国:アメリカ
香港
上映時間:102分
公開:2018年
関連オススメタイトル
家族を失った「復讐」から映画『バットマン』シリーズをチョイス。街の治安の悪さも類似点ですね。
参考記事
総評★★★★
理不尽な暴力により家族を失った女性による復讐劇。
腐った法廷で一方的になじられ、暴力まで受ける序盤で強くストレスをかけてきます。時折現れる娘の姿で思い出させてくれるので、ストーリーの主眼を見失うこともありませんでした。
アクション作品として見ると、画面の派手さや爽快感のある見せどころは少なく、主人公が復讐を成し遂げるカタルシスはほとんどありません。評価の大きなポイントとなるのは「復讐」に傾倒した主人公への感情移入と、彼女に対する世間の反応。
悪人を消していく彼女を「正義」として扱う者と、法の観点から「悪」と断じる者が登場し、自然と思考も誘導されていきます。設定ありきの強引な展開もあります。しかし「夫と娘を失った女性」が銃をとり血を流す姿は非日常的ですが、感情移入は用意でした。
主人公の「復讐」に第三者の善悪の価値観が絡んで、思った以上に感情へ訴えかけられる作品でした。最後は「復讐者」ではなく「家族を失った一人の女性」と呼んだ方がふさわしい締め方で、少しウルっときてしまいました。
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