アニメ『EX-ARM エクスアーム』全12話の個人的な評価感想(原作未読)

EX-ARM エクスアームアニメ

今回はアニメ『EX-ARM エクスアーム』のあらすじと、各話の個人的な評価感想をまとめていきます。
なるべく事件やイベントの核心部分に触れないようにしていく方針です。
※原作マンガは未読です。

『EX-ARM エクスアーム』の基本データ


タイトル:『EX-ARM エクスアーム』
原作:HiRock
マンガ:古味慎也
出版社:集英社
発行:2015年~

全体のあらすじ「眠りから目覚めた己の姿は機械の体に」

機械が嫌いな普通の高校生「夏目アキラ」。
ある日、突如トラックに轢かれたところで彼の意識は一度途切れる。
目を覚ますとアキラは見知らぬ所で、人間とはかけ離れた得体の知れない「機械」の姿になっており……。

 1話の評価・感想★★「CGの出来が全体に波及する異常事態」

3Dアニメの出来が致命的。
映像に目が行き過ぎてストーリーが頭に入ってきません。あらすじを書くのにも少し悩みました。
戦闘描写が分かり辛いし、不自然に感じることもボロボロ出てきます。
事件の解決方法も機転を利かせたような雰囲気を出していますが、絵面がダサい(声優はカッコ良かったです)。

キャラのカッコ良さ、可愛さはCGの粗さで評価できず。
ストーリーの出来もCGの粗さに目が行って評価できず。
「エクスアーム」といわれる兵器や、マフィアを扱った不気味な世界観も間抜けに見える映像で緊張感が伝わってこない。
一話としては正直、出来は悪いと思います。

ただまだ一話。
難しい世界観設定をどう料理するかも気になりますし、期待値はまだ持って良いはずという事で、心証評価から一つ上げて★2に致しました。
最終話まで観て評価が一転する少ないながらアニメもありますし、手のひらを回転させてもらえることを期待しております。

 2話の評価・感想★★
「1話より衝撃が少なく、エピソードとしては分かり易い」

1話の衝撃が強すぎただけに、二話は少しだけ楽に観れる。

2話は主人公のポテンシャルを紹介しつつ、味方組織内での立ち位置をある程度固める回となりました。
大筋の流れは
「テロ組織が暴れてるから主人公の能力を活かして立ち回って、チームの皆と仲良くなってね」
というもので、序盤のエピソードとして分かり易い。

ただやはりCGの出来がネック
戦闘シーンの迫力は皆無。所々キャラクターの立ち位置の整合性が取れていない。
面白いと思った場面でも、絵面のせいで夢から覚めてしまう。
本来であれば「カッコイイ」と思えるシーンでも、ギャグのような違った捉え方になってしまうのが非常に痛い。

エピソード自体は★3以上でも全然アリなのですが、映像作品である以上CGの出来は抜かせない。
単純な「見た目の印象」が足を引っ張って★2。

エピソードの出来が良かったり、話題性が良くも悪くもうなぎ登りなので、原作マンガの宣伝としては成功ではないでしょうか。
原作ファンの方は……今後の展開に期待しましょう。

 3話の評価・感想★★
キャラでもストーリーでもなく笑いを取る

2話と同様にエピソードの流れ自体は普通以上に評価できる反面、絵面による違和感が拭えない。

2話で作画に少し慣れたと思ったが、再び2Dと3Dの合わせ技で脇腹をえぐられた

アニメの制作技術についてあまり知識はないが、2Dと3Dを両方利用するアニメは珍しくないらしい。しかし、ストーリーの進行をここまで妨げる作画は珍しく感じる。

改めてストーリーを思い返してみると、一話から「普通に暮らしていた主人公が機械の体となってしまう」といった境遇を代表に、比較的シリアスな話で進行している。

料理シーンなど和やかな場面はあるが、積極的に笑いを取りにいくコメディシーンは多くない。

キャラクターたちは真剣に行動し、その行動自体も真面目。

しかし作画とのレベルのかい離が視聴者の笑いを誘っている

今回もシリアスなバトルシーンで主人公の股間が発光するなど、「キャラ設定」や「ストーリー」ではなく、「作画」で笑いを取りにきている。

「キャラクターが真剣にバカなことをする」ことで笑いを誘う作品をたまに見かけるが、これはあまり例を見ない。

このような「キャラ」でも「ストーリー」でもない「シリアスな笑い」を、原作マンガがある上で望んで行っているとしたら、制作陣はよほどのチャレンジャーなのだろう。

こうしてアニメを見続ける者がいる以上、制作陣の術中にハマっているのかもしれない。
それでも私は来週もこのアニメを視聴するだろう。

以上のことから、先週同様の理由から今回のオススメ度は★2となります。

 4話の評価・感想★★
「緊張感のない戦闘。尺伸ばしに感じる演出」

アキラが戦闘用ボディと接続し、本格的なエルミラとの戦闘シーンが主軸となる回。

おそらく原作では盛り上がったエピソードだと思うが、全体的にモタモタし過ぎ。

主人公の動きに「速い!?」「バケモノかよ!?」とか驚愕されても、スピード感や迫力が全然伝わってこない。

アクションで印象強く見せようとしているのかスローモーションを多用しているが、正直尺稼ぎにしか見えない。

相変わらず2Dの使い方も違和感しかなく、これなら「最初から2Dだけでいいのではないだろうか」と思ったのは私だけではないはず。

キャラクターの顔が出る度に、わずかにあった気がする緊張感が途切れてしまうのが最大の欠点。単調過ぎる表情に感情がついていけない。

作画以外の要素はそこまで評価を低く見積もっていないはずなのだが、やはり作画は大事だと思い出させてくれる。その要素だけ並程度に収まってくれれば全く違った評価をしていた。

何を見せられているんだ、私は。

放送終えるまでは原作未読を貫こうと思っていますが、凹たれそうです。

 5話の評価・感想★★
「いつか、写真の人物の謎は解き明かされるのだろうか」

冒頭から2Dお兄ちゃんと3D主人公の合わせ技で、視聴者の脇腹をガシッとつかむ第5話。

アキラの過去の記憶を探るために用意された学園コメディ回です。

いつも通りエピソード自体は分かりやすいのですが、絵面や演出が凄まじい。

ベッドの上で浮いているように見えたり。

アルバムの写真に主人公の別人(2D)が写っていたり。

戦闘シーンも相変わらずの単調ゆるやかアクションで、迫力皆無。

指摘し始めたらキリがない。

尺を埋めるのに止め絵を多用しているせいか内容が薄く感じます。

声優さんも頑張りは感じるので、やっぱりアニメって絵が重要なんだと痛感。

一クール放送なら次の回で折り返しなのですが、ここから挽回できるのか。

あと気になった箇所が一点。

(おそらく)女子トイレに発生したお兄ちゃんの幻影は原作リスペクトなのでしょうか?

 6話の評価・感想★★★
「落として上げて爆発で締める」

エクスアームのオークションが開催され、集まる闇組織の面々。

潜入捜査に乗り出すアキラたちだったが、各組織の争いに巻き込まれ……というお話。

冒頭から2Dと3Dが同居する絵面。

今回はキャラが多かったため、複数人並べると一層目立ってしまう違和感。

いつも通りのエクスアームかと気を緩めていましたが、今回は一味違いました

アクションシーン。すごく動いてます(カメラが)。

今までこんな(カメラが)動いたことがなかったので、少し感動しました。

まぁカメラワークは置いておいて、本当にいつもより動かしていた印象

前半で低いハードルを作った結果ではありますが、大きい一歩です。

最後に爆発で締めるところも大変よろしいと思います。

個人的に感じた良い点、悪い点をまとめると

GOOD

  1. 話の内容・流れ
  2. 声優さんの演技
  3. アクションシーン(今までと比較して)
  4. 常に光る主人公

BAD

  1. CGの完成度
  2. 2Dと3Dを併用して違和感を与える絵面
  3. 絵の使いまわしや、絵を止めている時間が長いことから感じる手抜き感
  4. 常に光る主人公

自分でも謎の評価の甘さですが、今回は評価一つ上げて★3。

原作ファンにとっては不本意だと思いますが、本来の楽しみ方ではない観点をもつのが大事です。

 7話の評価・感想★★★
「無音の闇を半裸の男たちが戯れる」

事件の真相を知るために美波が敵陣に乗り込む話。

前回の引きを覚えてないと開始一秒の問答で腹筋に致命傷を負う。

2Dと3Dの定番芸も健在。そのおかげで定期的に「誰だコイツ!?」とツッコミたくなる新キャラが登場します。


CGの出来も言わずもがな。それなりに重い話をしているのに絵面で笑わすのは止めて頂きたい。


今回は見どころが多く、

ガイコツの人使うと作画の負担が軽そうでいいですね

半裸の男たちが無音の闇で戯れる

いつ脱いだ

CMに原作絵をはさむと、絵面の高低差に脳が停止しかける

瞬間移動

多芸過ぎてツッコミが追いつきません。

最初から最後まで美味しく食べられる、今までと比較しても屈指の回でした。

 8話の評価・感想★★
「ツッコミと表情を置き去りにしたアクション」

あらすじ「護衛対象を人質に取られたのでみんな集合」

今週も見どころ満載のエクスアーム。主要キャラが集合し大乱戦です。

美波が合流したオッサンの状態に驚いたときに発した一言。
「そのケガ……大丈夫ですか!?(腕に絵の具ちょこっと)」
……大丈夫やろ。

明かされる新事実に驚愕する一同。
ただし表情動かず。一部においては微笑んですらいる。

表情豊かなキャラの多数がサブ、モブキャラ。
技術的に当然なのかもしれませんが、落差が激し過ぎませんかね。
無表情で済む機械キャラが複数いるため、それなりに楽そうです。

アクション部分に関してもやはり違和感がつきまとう。
関節の向きが不自然だったり、手足をダバダバ動かすのも相変らず。
ちょっと笑うので、女の子がガニ股ムーブするのはやめて頂きたい

一番の見どころは「アキラ」「ベータ」の対峙するシーン。
本来は一番盛り上がるシーンの絵面を、ここまで面白おかしくする手腕に脱帽。
股間の光はいい加減慣れました。

止め絵と回想、説明が多いので妙にストーリーが分かってしまうのが不思議なところ。
段々表情が死んでいっている気がするので、この作画レベルを来週も維持できるのか。

 9話の評価・感想★★
「最小限の動きで視聴者を制す」

あらすじ「日本軍の最終兵器乱入」

今回はアクションほどほどに説得などの会話が多い回。
感情表現が重要な気がしますが今日も平常運転です。

大型兵器の至近距離&棒立ちで「ここを焼け野原にする気か」と言われても緊迫感皆無ですね。
開幕から視聴者の機先を制すのはやめて頂きたい。

  • とりあえず簡単なラインナップ
  • とつぜんの舞空術(寝転んでいる姿や正座など、バリエーションは増加。機械にも適用)
  • 話すときは口を動かせ
  • 目が乾きそう
  • 感情が表情で表そう
  • キャラクターの瞬間移動
  • 大迫力のアクションシーン()
  • その兵器さっきと威力違くない?
  • ・この作業には時間がかかる → CMを利用すればすぐですね
  • そのビーム器用な焼き方しますね

ツッコミどころは今までの集大成といった様相。
ただ次回予告を見ると、まだ見ぬ引き出しがありそうです。

胸が高鳴りますね。

 10話の評価・感想★★
「息をつく暇を与えてくれる、優しいアクション」

あらすじ「激しさを増す中、アキラの過去が語られる」

「おねがいアキラ……この絶望を止めて」

そんな視聴者の願いを代弁して始まる今週のエクスアーム。

絵面や展開については「そういうもの」となっているので、今週はツッコミしません。平常運転でした。

今回は物語の佳境に入ったこともあり、盛り上がるであろうアクションについてのみ書いていきます。

  • 動きがわかりにくく、迫力のないアクション
  • 息をつく暇を与えてくれる優しいアクション
  • カメラが移しやすい位置にわざとらしく動いてくれる優しいアクション
  • 「そうはならんやろ」とツッコミたくなるような理解を超えたアクション
  • 不自然 or カッコ悪いポーズで止まるアクション

こんなバラエティ色の強いアクションシーンが散見するSFバトルは初めてですね。

心臓に負担をかけないという意味では大変よろしいと思います。

実は2クールでしたとか言われたら……この先の戦いについていけそうにないので、私は置いていってくれ……。なんか粗さがししてるみたいなのも気分的にアレなので。

「終わり良ければ」じゃないですが、来週のエクスアームも頑張って頂きたい。

 11話の評価・感想★★
「今ままでに慣れていると物足りなくなる、ふつうの回」

あらすじ「増大するベータの脅威。反撃の糸口は……」

今週のエクスアームはどこか味つけ不足。
CGの出来についてはいつものエクスアーム。
それ以外については……うーん。

  • 「どたどたランニング」や「拡大するモザイク」、
  • 毎度おなじみの「どこでもモヤモヤしてる煙」が漂っていたり、
  • 兄弟の不思議な構図絵がはさまれたり、
  • 無駄にヒロインの頭が光ったり、
  • 涙が安っぽかったり、

などといった小ネタは増えたものの、今までに比べればイマイチパンチ力が減った感じ


このアニメに慣れてきた視聴者としては物足りなく感じるのではなかろうか。
ただ最後の飛行機(戦闘機? ステルス?)のオチは、ちょっとおもしろかったです。

来週が多分最終回なんですが、最後に何を見せてくれるのか。期待で胸膨らみます。

 12話の評価・感想★
「最後まで作品の魅力がつまった、総決算の最終話」

あらすじ「ネットワーク世界でのラストバトル。アキラの決意」

今までのアニメ「エクスアーム」を総決算。

2Dキャラにだけあたる強風にも、今更違和感を感じたりしません。
しかし今までのネタを踏襲しつつ、どこか開き直ったような表現を見せてくれる最終話でした。
個人的には「宇宙へ飛んだアキラがレーザー衛星でミサイルを狙撃する」流れがGOOD。

「そういうものなんだ」と納得する前に「そうはならんやろ」とツッコんでしまう表現力。
これこそが「エクスアーム」というアニメ作品なんだと、底力を見せてくれます。

ラストもこの作品らしくまとめられており、余韻まで作品の魅力がギュッと詰まっています。

とくにアキラの最後のセリフはどこかこの作品の心中を感じさせる、相応しいラストでした。

総評★「原作の高いスペックでも救いきれなかった残念作品」

各話の感想でも述べていますが、話の構成や世界観はワクワクする要素がつまっており、原作の高いポテンシャルをかすかに感じさせます。

しかし、それをぶち壊しにする「絵面」があまりにも酷すぎた

CGの出来も悪い上に、アクションシーンも迫力がなく、説得力の欠ける描写の連続。
ところどころに誤魔化しを感じる「絵面」に正直キツ過ぎる。

話の構成がヒドい作品はよく見かけますが、ここまでの「絵面」のマヌケさを見せられるのも久々です。アニメにおいて見た目がどれだけ重要なのか再認識させられました。

OPがイントロダクションとして優秀なので、未試聴の方はまずOPを観てもらうとわかりやすいです。これを観れば映像品質はある程度把握できるでしょう。

原作マンガを知っている方たちは間違っても観ない方が良い作品。
知らない方はギャグ作品として観るのはいいですが、最後まで視聴しても何も残らないので全くオススメはできません。

第一話を視聴して「無理だな」と思ったらそこで視聴を切りましょう。
その期待に添える完成度だと思います。

途中までは期待値込で★2評価でしたが、流石に厳しいので最終的に★1。
最後は「俺は俺なりに精いっぱい生きた」と胸を張り、余韻もなく静かに消えていきました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました