今回は水族館のアイドル「イルカ」の記事です。
少し興味が出て調べてみると、意外と知らないことが多かったので取り上げてみました。
水族館で人気の彼、もしくは彼女ですが、まだまだ私たちが未知の領域が多いようです。
イルカはクジラ?
はい、クジラです。ついでに言うと「シャチ」もクジラです。
「クジラ」と「イルカ」、「シャチ」は種類としての違いはありません。
さまざまな研究者から区別方法の主張がされているようですが、見解が異なっている状態です。
この三者を分ける主な主張は、
・4~5mのものはイルカ
・6~9mのものがシャチ
・それ以上のものがクジラ
といった風な体長による分け方です。
この区別の仕方もあいまいで「ゴンドウクジラ」という名前で体長2~5mのものもいます。「ゴンドウクジラはクジラ? それともイルカ」と聞かれても「クジラかも知れないし、イルカかも知れない」と答えるしかないですね。
体長以外の見分け方だと「片目で眠る」のがイルカという意見もあります。
これは半球睡眠という右の脳を交互に休ませるイルカの習性ですが、これに対する見解も異なっており決定打になっていません。
明確な区別ができる日が来るかは分かりませんが、現在は便宜上、「クジラ」というグループに「イルカ」と「シャチ」が含まれるという扱いが多いようです。
イルカの漢字表記「海豚」の由来
漢字クイズでよく出題される「海豚」という字。もちろん読みはイルカです。
この漢字は中国でもともと使われていたものが日本に渡ってきた際に、そのまま採用されたものです。では何故、中国ではこの漢字を使用したのでしょうか。
答えは「海中に住み、姿形が豚に似ている」から。
漢字そのままの意味でした。16世紀の中国の文献に、そういった記述が残っています。
豚に……似てますかね?
「鯆」もイルカ
一文字の感じでは「鯆」とも書きます。海の生物は漢字名は複数あるものが多いですね。
「甫」の「哺乳類」という意味合いと、「海の生物=魚」と組み合わせて「鯆」になりました。
イルカの生息地
イルカの多くは海に住んでいますが、「カワイルカ」のように淡水である川に生息する種類もいます。
アマゾン川に棲むピンク色のイルカもいますね。カワイルカの一種で名前は「アマゾンカワイルカ」。ピンク色なのはオスだけで、気性はかなり荒いようです。
よく耳にする名前だと「バンドウイルカ」が挙げられます。こちらは温帯、亜熱帯、熱帯海域に広く分布しています。
エコーロケーション
「エコーロケーション」は物体からの反響音を利用して、対象物の位置・形・大きさなどを感知する能力です。反響定位ともいいます。
「イルカ」はこの能力で仲間とコミュニケーションを取ったり、餌の位置を特定します。
水中では音が速く、遠くに届くのでとても有効な手段ですね。
超音波は物質を透過する特性があることから、人間の反響音で健康状態まで把握できるそうです。
エコーロケーションを使用する生物は「イルカ」以外にもおり、「フクロウ」や「コウモリ」など暗所で生活する動物に多く見られます。
イルカも濁った水中で視界が確保できない環境だったため、聴覚とエコーロケーションの能力が発達しました。
「イルカ」を由来とする花「デルフィニウム」
以前「デルフィニウム」という花を記事にしました。
この花の名前は「イルカ」を意味し、由来は「蕾の形がイルカに似ているから」とされています。
こういった繋がりを知るのも非常に面白いですね。今後も他の生物との関連性があれば、どんどん書いていこうと思います。
終わりに
イルカとクジラの違いは初めて知りました。一時期テレビにも取り上げられたようなので、知っている方も実は多いかもしれません。今回はそこから興味をもって広げていき、記事執筆に至りました。
今後も私の興味はもちろん、読者の方が興味があるものを書いていこうと思います。
「花言葉の裏の意味」とか「実は怖い生物の習性」といった話題は全然ウェルカムなんですが、血生臭いのが出てくると扱い辛いんですよねぇ。
今回はここまで。では。
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