映画『ゼロ・グラビティ』
今回はSF映画『ゼロ・グラビティ』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(あらすじに触る程度のネタバレを含みます)
評価★★★★★
キャラクター ★★★
ストーリー ★★★★
設定 ★★★★
緊張感 ★★★★★
こんなキーワードが気になる方にオススメ
- SF
- サスペンス
- 宇宙
映画『ゼロ・グラビティ』の基本データ
タイトル:『ゼロ・グラビティ』
原題:『Gravity』
監督:アルフォンソ・キュアロン
製作:アルフォンソ・キュアロン
デビッド・ハイマン
製作総指揮:クリス・デファリア
ニッキ・ペニー
スティーブン・ジョーンズ
脚本:アルフォンソ・キュアロン
ホナス・キュアロン
撮影:エマニュエル・ルベツキ
美術:アンディ・ニコルソン
衣装:ジャイニー・ティーマイム
編集:アルフォンソ・キュアロン
マーク・サンガー
音楽:スティーブン・プライス
出演:サンドラ・ブロック
ジョージ・クルーニー
エド・ハリス
上映時間:91分
制作国:アメリカ
イギリス
公開:2013年
関連オススメタイトル
出演者「サンドラ・ブロック」「ジョージ・クルーニー」関連からチョイス。
あらすじ「宇宙空間に投げ出されたクルー。ピンチはとどまることを知らず」
宇宙空間で選外作業をしていた「マット・コワルスキー」ら宇宙飛行士たち。不運にも作業中に宇宙ゴミが高速接近し、搭乗していたスペースシャトルが危機に見舞われてしまう。クルーたちは避難を試みるも、医療技師「ライアン・ストーン」博士が事故の衝撃で宇宙空間に投げ出されてしまう。マットの協力のもと命をつなぎとめるストーン博士だったが、彼女たちの命の危機はまだ去っておらず……。
ココが見どころ
息つく暇も与えない緊張感
舞台は常に黒塗りの宇宙空間。トラブルに次ぐトラブルで常に命を脅かされる状況の中で、どう生き抜いていくのかがストーリーの肝。
まずなんといっても恐怖心の煽り方がスゴイ。地球をはじめとした美しい星々とのコントラストに得体の知れない不気味さが常に漂っています。明確な「敵」が存在するホラー作品と異なり、意思の感じない「自然」が牙をむいてくるので感情のやり場にも戸惑いますね。ユーモアの利いた気安い会話も、真っ暗な宇宙空間に吸い込まれていくので逆に怖い。
一難去ってもまた一難。一つ状況を打開できたと思っても次の苦難が待ち受けていて、そのどれもが即死級。対応を間違えれば一瞬でストーリーが終了してしまいます。キャラクターが突飛な性格をしておらず、自然と感情移入しやすいのも恐怖に拍車をかけていきます。最後まで「目が離せない」という感想がピッタリの内容でした。
総評★★★★★「下手なホラーより怖いSFスリラー映画」
グロテスクな表現はありませんが、下手なホラー映画よりも怖い映画でした。美しい星々と宇宙空間の対比が怖すぎる。言葉なしでも人物の心境を悟ってしまうカメラワークも最後まで巧みでした。男女問わず評価の主軸は、このような恐怖心や緊張感になるでしょう。
人間ドラマといえる要素は少なく、キャラクターの背景情報は最低限。あくまで危機的状況を乗り越えることが主軸で、人物のバックグラウンドは視聴者に想像させる程度で納まっています。
「閉鎖的な宇宙空間でクルーが助け合い、行動を共にするうちに絆が芽生え始める」みたいな人間ドラマを期待していた人はガッカリするかもしれません。
音の使い方は通して優秀で、この点もホラー作品との類似性と言えるかもしれませんね。シンプルな内容と感情を想起させる演出が矛盾なく絡まった、「目が離せない」という感想が一番ふさわしい映画でした。
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