映画『ジャンパー』
今回は超能力アクション映画『ジャンパー』を紹介。
あらすじや基本データ、個人的な見どころ、評価をまとめました(あらすじに触る程度のネタバレを含みます)。
評価★★★
キャラクター ★★
ストーリー ★★★
アクション ★★★
こんなキーワードが気になる方にオススメ
- 超能力
- アクション
- 小説原作
『ジャンパー』の基本データ
タイトル:『ジャンパー』
原題:『Jumper』
監督:ダグ・リーマン
脚本:デビッド・S・ゴイヤー
サイモン・キンバーグ
ジム・ウールズ
ヘイデン・クリステンセン
ジェイミー・ベル
レイチェル・ビルソン
サミュエル・L・ジャクソン
ダイアン・レイン
マイケル・ルーカー
アナソフィア・ロブ
マックス・シエリオット
トム・ハルス
ジェシー・ジェームズ
制作国:アメリカ
上映時間:88分
公開:2008年
原作:スティーブン・グールド
関連オススメタイトル
いきなり超能力を得た主人公からチョイス。こちらはしっかりヒーロームーブ。
あらすじ「テレポート能力に目覚めた青年は、その能力を何に活かす?」
自由自在に空間を跳躍する”テレポート能力”に目覚めた少年「デビット」は、銀行から金を奪ったり、好きな場所で豪遊したりする好き勝手な生活を送っていた。
そんなデビットはある日、テレポート能力者「ジャンパー」を狙う組織「パラディン」目をつけられてしまう。家族や友人を巻き込んだ事件の末に、彼は今まで自分が知らなかった母親の秘密へたどり着く。周囲を巻き込んだ大騒動に、彼は超能力をどう活かしていくのか。
ココが見どころ
「一般人が瞬間移動能力を得たら」というリアル感
もし物語の主人公がある日超能力を得たら、その超能力を活かし人々を救って回る。そんなものは映画の中だけだと言わんばかりに、主人公が好き勝手を働く珍しい作風でした。テレポート能力を得た竣工は、資金を得るために銀行から金を奪い、勝手気ままな裕福な生活。悲惨な事件をきっかけに正義に目覚める……、というわけでもなく、最後まで(クズ寄りな)人間らしい性格を貫き通します。
この「一般人が突然超能力に目覚めたら」をリアル視点で突き詰めた作風が本作のキモ。内容は決して難しくありませんが、「憧れ」とは違ったベクトルの感情移入が求められます。
総評★★★「テーマ通りの作品。期待を超えるものが何一つない」
まず「テレポート能力への憧れ」以外に魅力を感じないのが作品としてあまりにも痛過ぎます。犯罪行為に手を染め、自分勝手に周囲を振り回す主人公は感情移入が難しい。「ヒーロー」ではなく「等身大の人間」として表現したかったのかもしれませんが、ただのクズというのが正直な感想。
悪の美学や、一般市民なりの矜持など、超能力以外の確かなものがほしかった。
ヒロインも掘り下げが浅すぎて状況に左右されて意見をコロコロ変えるだけ。キャラクターというより都合のよいストーリーのための装置に成り下がってしまいました。
「超能力アクション」というわかりやすく、テーマ以上でも以下でもない作品のため興味を持った方の退屈しのぎにはなります。
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