映画『ブラッドショット』あらすじ感想評価|ジェットコースターのような復讐劇

ブラッドショット オススメ紹介
ブラッドショット

映画『ブラッドショット』

今回は映画『ブラッドショット』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

映画『ブラッドショット』 の基本データ

タイトル:『ブラッドショット』
監督:デヴィッド・S・F・ウィルソン
脚本:ジェフ・ワドロウ
脚本:エリック・ハイセラー
原作:ヴァリアント・コミックス
出演:ヴィン・ディーゼル
   サム・ヒューアン
   エイサ・ゴンサレス
   ガイ・ピアース
   ラモーン・モリス
公開:2020年

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あらすじ「手に入れた超人的な肉体を得て、復讐へ向かう先に待つ者は……」

アメリカ海兵隊員「レイ・ギャリソン」は任務を終え、最愛の妻と穏やかな時間を過ごしていた。しかし突如何者かの襲撃に遭い、妻を目の前で殺害され、続けて向けられた銃口によりレイも命を落としてしまう。
とある施設のナノテクノロジーのより、記憶は失っていたものの不死身の肉体と圧倒的なパワーをもって蘇えるレイ。失っていた記憶が徐々に蘇るとともに、レイの心は復讐へと傾いていくのだが……

おすすめ視聴者・読者層キーワード

  • アクション
  • 復讐劇
  • ドラマ

ココが見どころ

ジェットコースターのような復讐劇

「レイ・ギャリソン」の勇ましくもニヒルに戦場を駆る姿で幕が上がる。その堂々とした佇まいから強者としての存在感を放つ。そして戦場から帰り、彼を迎えるのは最愛の妻「ジーナ」。彼女と過ごす姿は戦場のものとは切り離されており、彼らの穏やかな心情を伝えてくる。そして突如として奪われた妻と自らの命。
ここまでの導入でもかなり急激な状況変化だが、超人化したレイが蘇生されることにより事態は更に込み入ったことになる。第三者視点の視聴者は状況を理解しやすいのだが、当事者であるレイとしては混乱の極致だろう。しかもまだ序の口で、ここから更にアクセルがかかるのだから、主人公に同情を禁じ得ない。

ここからの復讐劇はアクションシーン盛り沢山なのだが、その根底には常に物悲しい背景が潜んでいる。明るいキャラの登場や気の利いたジョークもあるのだが、雰囲気としては総じてシリアスなものとしてまとまった。
ただ、「とてつもつない価値をもつ試作品」にオープンソースを使用するところは少し笑える。

総評★★★「キャラ背景の濃いドラマ作品」

圧倒的強者として力強く描かれたレイの立ち回り、そして映像技術により、主人公のキャラとしては掘り下げられている。
それに加えて記憶とともに恋人を失い、復讐に駆られるレイの背景が残酷で、胸をしめつけられる。卓越したアクションにより締めくくられた壮大なドラマであり、視聴後に得られるのは爽快感ではなく、一人の男が背中で語る物悲しさ。これ以上レイに不幸になってほしくないとは想いつつも、続編を期待できるクオリティとまとめ方であるのは何とも……。
グロテスクな印象はないが血を使った演出が多いため、その点は少し注意が必要です。
ヒーロー作品の紹介を兼ねた第一作品のような作りだが、肝心のアクションシーンの見どころは少々弱め。映像技術は確かなのだが、あまり強く印象に残るシーンが少なく、個人評価は★3とさせて頂きました。

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