映画『サイドカーに犬』あらすじ感想評価|昭和の光景がよみがえる

サイドカーに犬 オススメ紹介

今回は映画『サイドカーに犬』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

『サイドカーに犬』の基本データ

タイトル:『サイドカーに犬』

監督:根岸吉太郎
出演:竹内結子
   古田新太
   松本花奈
発表:2007年

あらすじ「『ヨーコさん』が現れたあの夏を思い出す」

キャリアウーマンとして懸命に働く薫は、久しぶりに会った弟から結婚式へ出席するよう頼まれる。
弟との会話の中、さまざまな想いがよぎる薫の脳裏に20年前の記憶が蘇ってきた。
母が家出し、『ヨーコさん』が現れたあの夏が。

オススメ視聴者層

  • 昭和の空気を味わいたい方



勝手に関連オススメタイトル

映画「おもひでぽろぽろ」

展開的に似通っていますし、読後感(?)も共通点が多いですね。

マンガ「孤独のグルメ」

コチラも昭和の感傷が強い作品。食べるのはメインであり、おまけ。
言い回しがいちいち癖になります。

ココが見どころ

大人としての観点がよぎったり、時折自分の中の童心が蘇える。
そんな2つの視点を自分と重ねつつ、昭和の空気を楽しむ映画

カッコイイ大人として登場する「ヨーコさん」がやはり物語の鍵。

子どもに謝れて、子どもを尊敬できる。
内心はどうあれ、それをちゃんと言葉として伝えることができるキャラクターに魅力を感じる。
そんなヨーコさんでも完璧というわけではなく、大人の虚勢が見え隠れするのも素敵ですね。
歳の差のある友人を作るのは難しいですが、こういうストーリーを観ると憧れますね。
笑い声を上げる大人の姿が妙にまぶしかった。

そんなヨーコさんとのやりとりの中で、「自転車のサドルを盗まれたとき」の話は妙に胸に残ります。
よく耳にする内容ですが、大人と子どもの視点で認識が全然違うというのが興味深かった。

総評★★★★「あの夏の童心を揺り起こす良作」

不便で泥臭くて、変な安心感がある。そんな昭和の空気を味わえる映画。
「今の若者」には理解できないだろうし(決して悪い意味ではなく)、単純に彼らがどう感じるのか聞いてみたい。

今の子どもはザリガニとか取るのだろうか、とか。
あの頃のメロンソーダはウソっぽい緑色はすごくキレイで、妙に美味しかったとか。
自転車も転んで乗り方を覚えるというのは時代錯誤なのかとか。
大人は泣かないと思っていたとか。

そんな懐かしい想いが湧き上がってきます。

年齢によって評価が分かれるでしょうから、安定した評価は難しいですが、個人的には間違いなく良作。
感傷込みならもっと評価を上げたい。

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