物語における「百合」というジャンル
近代において「百合」という単語は、「女性同士の愛情」の比喩表現として使われます。
2000年を過ぎたあたりから段々と目にする機会が増えてきた単語で、最近はそれ自体を題材にしたマンガなども多くなってきました。
この「百合」という表現は、とある雑誌の1コーナー「百合族の部屋」が由来といわれています。
今回はそんな「百合」というジャンルのマンガについて、個人的なおススメをまとめていきます(各作品の先生方は敬称略ですいません)。
おすすめ「百合」マンガ
オススメの百合マンガを紹介していきます。
「ガチ度★」が多いほど百合描写が過激な作品になっています。
『桜Trick』 タチ
ガチ度★★★★
四コマ漫画のゆるい雰囲気で女子高校生たちの青春を描いており、特にキスシーンが印象に残る一作。
アニメ化もしており、一話目からフルスロットルで視聴者を百合好きに引きずり込みます。
『将来的に死んでくれ』 長門知大
ガチ度★★★
不純で純粋な女子高生たちの物語。
開始数秒のインパクトが強く、興味がある方は開始2Pまで読めばどんな作品か理解できるかと思います(暴論)。
主人公とヒロイン両方が魅力的な性格で描かれており、温度差がありつつも最終的には読者がニヤニヤしてしまう2人の掛け合いが秀逸です。
『ゆるゆり』 なもり
ガチ度★★
読んでいてストレスをまったく感じさせない一作。百合マンガ界のビッグネーム。
「ごらく部」に所属する女子中学生たちを中心メンバーに展開される緩やかコメディ作品で、タイトル通りゆるいです。主人公は……多分赤い子です。多分。
笑える描写が多く、百合の空気が薄いと思ったところに読者をドキリとさせる描写が凝らされ、読んでいてあきません。
アニメ化しているほか、『大室家』というスピンオフ作品もあります。
『悪いが私は百合じゃない』 もちオーレ
ガチ度★★★★
タイトルはこういってますが、まごうことなき百合作品。
主人公が意中の相手に惚れ薬を飲ませる前に、テストとして嫌いな相手に飲ませてしまったことから全てが始まるコメディ作品。
ここで並べている作品よりも表現が少しだけディープなので、百合ビギナーは覚悟してどうぞ。
個人的なおススメ『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』
『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』。タイトルが長い……。
ガチ度★★★
作者はそれぞれ漫画「むっしゅ」、原作、「みかみてれん」、キャラクター原案「竹嶋えく」が担当されています(敬称略)。
私はマンガから入りましたが、原作は小説です。
根が日陰者気質な主人公とスーパースターなヒロイン(?)が織り成す青春ラブコメ。
友情と恋愛の間で悩む主人公の姿に同情しつつも、思わず笑ってしまうシーンが盛り沢山です。
非常にキャラクターが魅力的に描かれており、一話目で読者のハートをしっかりキャッチしてくれますので、未読の方はぜひぜひ。
原作小説はこちら↓
個人的なおススメ『新米姉妹のふたりごはん』 柊ゆたか ガチ度★
個人的なおススメ作品『新米姉妹のふたりごはん(柊ゆたか)』。
ドラマにもなった作品なのでご存知の方も多いと思います。
親の再婚をきっかけに急に姉妹関係になった主人公たちが、「料理」を通じて少しずつ心の距離を近づけていく優しい物語です。
抜けてると思いきや割と気の利く姉と、緊張しがちで不器用だけど料理上手な妹。
少しずつ増えていくキャラクターを交え、話が進むごとに2人の絆が深まり、それにつれて読者も物語の魅力に引き込まれていきます。
「料理」を中心にストーリーが進むので明確に「百合」と評価できる描写はありませんが、ストレスフリーかつ作られる料理もとても美味しそうに描かれており、安心して読み進められる作品です(百合マンガの紹介……?)。
気軽に読みつつも、時々読み返したくなる。そんな作品なので未読の方はぜひ読んでみて下さい。
挙げたものはあくまで一例で、今では紹介しきれないほど多くの作品をかかえる一大ジャンルです。
個別の紹介は別途記事にしていきますので、しばしお待ちください。
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