アニメ『魔女の旅々』|感想評価|美少女ファンタジー好きにオススメ

魔女の旅々 アニメ

今回はアニメ『魔女の旅々』を紹介。
あらすじ、感想、どんな方にオススメかをまとめていきます(核心部分を触らない程度のネタバレは含みます)。

オススメ度★★★★
こんなキーワードが気になる方にオススメ
・魔女
・魔法
・ファンタジー
・中世ヨーロッパ(またはそれに似た世界観)
・旅
・美少女
・貧乳
・弟子

『魔女の旅々』の基本データ

タイトル:『魔女の旅々』
原作者:白石定規
ジャンル:ファンタジー
アニメ:全12話
放送年:2020年

原作小説
原作者:白石定規
イラスト:あずーる
レーベル:GAノベル
刊行:2016年~

あらすじ「灰の魔女イレイナの出会いと別れの物語」

幼いころに読んだ本に憧れ、魔女になって世界を旅したいと夢見る少女がいた。
少女は豊かな才能をもち、多くの魔女に妬まれながらも、ある風変わりな魔女と出会うことでその才能を開花させる。
そして「灰の魔女」となった少女、「イレイナ」の旅が始まった。

感想・評価

キャラクター★★★★★

まず大事なことだが、主人公「イレイナ」が魅力的。二つ名は「灰の魔女」。
灰色の長い髪をもった美少女という恵まれたビジュアルをもちつつも、性格はわりと俗物的。
視聴者に親近感を感じさせる性格ながら、豊かな才能や割と努力家といった内面も魅力的。
旅人であることからなるべく情を移さないように行動するも、根の部分が情にもろいために事件に深入りすることもある。

要約すると「ある程度距離を取りつつも、内面は親しみやすい美少女」といったところか。ただし体形は「貧相」と揶揄されることがある。

旅の先々で出会うキャラクターもそのエピソードを象徴するように個性が豊か。
「魔女」と「魔女でないもの」のそれぞれの立ち位置が明確に引かれ、それ故の悩みや解決法がそれぞれ明示される。

あと「美少女」が積極的に行動する描写が多く、主要人物の多くは女性で描かれている。

ストーリー★★★★

美少女魔法使いが一期一会の旅をする。
実際は一期一会ではない気もしますが、一話一話がシンプルにまとまり、非常に観やすい
エピソードによっては「その国の風習や文化」よりも、「出会った人物」そのものにフォーカスを当てており、よく比較される『キノの旅』とは少し違った印象を受けた。

旅という話の性質上、割とさっぱりとした別れもあり、人に寄っていは物足りないと感じるエピソードもあるかもしれません。
そこは話の構成の問題なので好みの問題かと思います。

全12話を綺麗に、かつ続きが気になるまとめ方になっており、2期も期待できる終わり方だったので続編に期待です。

設定★★★★★

それぞれの国や地域が特色ある文化や風習、問題をもっており、出会ったキャラクターを起点にイベントが発生する。
それ故に国がもつ背景が重要になってきますが、シンプルで分かり易い。
問題を抱えたキャラクターについても、その問題自体は単純で視聴者が置き去りなるような複雑な設定はあまりありません。

「魔法」が存在する世界観なので困ったことは「魔法」や、それに連なるものの存在をメインに事件が起こります。
しかし事件の発端や解決の糸口などは「人の感情」に寄り添っており、魔法という不思議な力を使っていても自然に飲み下せる設定になっている。

総評★★★★「美少女ファンタジーが受け入れられるならオススメ」

個人的にはとても好きな作品。2期のアニメ化も期待しております。
私は『キノの旅』の小説もアニメも好きなので、同じような「旅」を題材としたものが好きなのかもしれません。
『キノの旅』よりも主人公の女性らしさを押している印象を受けますし、「魔法」という要素もあるので読み味は似つつも違った魅力が詰まった作品になっています。
基本的に一話完結であることも視聴を続けやすい大きなメリット。
反面、全話通しての達成感の受け取り辛さから、少しだけ★を下げました。あと美少女に迎合し過ぎな感じもして、人に若干オススメしづらい(我ながら今回は辛口だと思います)。

繰り返しになりますが個人的には好きな作品なので、その内手のひらを返すかもしれません

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