3月に書いた「オススメ小説」記事のまとめです。
シリーズ作品で一巻がおもしろいと、どうしても続編の期待値が高くなっちゃいますね。
月のオススメアニメ記事まとめ
小説『怪盗探偵山猫 虚像のウロボロス』★★★
基本データ
タイトル:『怪盗探偵山猫 虚像のウロボロス』
作者:神永 学
出版:角川文庫
発行年:2014年
あらすじ「複数勢力が起こす大事件の渦中に、『あの男』が現れる」
突如として街に現れ、犯罪者を狩る謎の集団「ウロボロス」。
著名人の悪事を暴き、ネット上を騒がせた天才ハッカー「魔王」。
さまざまな人物の思惑に巻き込まれ、命の危機にまで追い込まれる勝村の前に、再び「あの男」が現れる。
感想評価★★★「分かりやすくおもしろいミステリだが、前作よりややパワーダウン?」
「今後の展望が気になる巻」「気軽に読めるミステリ」という評価に落ち着く小説。
事件の内容もおもしろく分かりやすい。文章量も手頃なため、気軽に読める一冊です。
ただ一巻と若干展開が似通っていたため、個人評価を少し下げました。
小説『氷菓』★★★★★
基本データ
タイトル:『氷菓』
著者: 米澤 穂信
発行元:角川文庫
発行年:2001年
あらすじ「好奇心の化身に振り回され、謎に挑むことになる灰色(?)高校生活」
「やらなくてもいいことなら、やらない。やらなければいけないことは手短に」
そんな省エネ主義をモットーにしている高校生「折木奉太郎」のもとに一通の手紙が届く。
手紙には姉から奉太郎に古典部への入部を薦める旨が書かれており、しぶしぶながら古典部の部室へ向かう。
そこで出会った美少女「千反田える」と不可解な出来事をきっかけに、奉太郎は数々の謎に挑んでいくことに。
評価★★★★★「老若男女問わず、人に薦めやすい青春ミステリー」
手ごろな長さで読みやすく、読書ほどほど勢でも入りやすいミステリー作品。タイトルも秀逸。
数年ぶりに読み返しましたが、気軽に読める日常ミステリーとして単純におもしろかった(発行年「2001年」という事実に震えました)。
高校生たちをメインに据えているため、とくに感情移入しやすい若い層に支持されそうな作品ですね。
アニメも大変出来がよいですが、こちらもぜひ読んで頂きたい。小説で細かい描写を補完すると一層おもしろいと思いますよ。
小説『完全なる首長竜の日』★★★
基本データ
タイトル:「完全なる首長竜の日」
作者:乾緑郎
出版社:宝島社
発行年:2011年
あらすじ「夢と現実をゆきかう内に、不思議な出来事が起きはじめる」
植物状態の人間と対話を行うことができる最新医療器具「SCインターフェース」。
少女マンガ家「和敦美」はこの機器を通じて、自殺未遂により意識不明になった弟「浩市」と対話を続けていた。
幾度も対話を試みるも時は過ぎていき、やがて敦美の周りに不思議なことが起こり始める。
感想評価★★★「夢と現実を、豊かな描写力で料理したSFミステリー」
描写力がすばらしい。
最後まで読みやすく文章で、物語に引き込まれる世界観を描き切った。
「エンディングがイメージ通り過ぎてあまり好きじゃない読後感」という、あくまで私個人の好みで評価★3にしましたが、ミステリ好きの方はもっと評価高そうです。
3月のイチオシ「氷菓」
3月のイチオシ小説は米澤穂信先生の「氷菓」。
好みによるところも大きいですが、高校生の多感な日常を描き、読後にしっかり「ミステリーを読んだ」という感覚が残るのがすばらしかった。
アニメだけ視聴している方は、ぜひ小説もあわせて読んでほしい。
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