マンガ『異世界のんびり農家』評価と感想|オススメ異世界ファンタジー

異世界のんびり農家 オススメ紹介

今回はマンガ『異世界のんびり農家』を紹介。
あらすじ、感想、どんな方にオススメなのかをまとめていきます。
(核心部分を触らない程度のネタバレは含みます)

小説が原作のマンガで、私はマンガ→小説の順に読みました。

オススメ度★★★
 キャラクター ★★★★★
 ストーリー  ★★
 設定     ★★★

『異世界のんびり農家』の基本データ

タイトル:『異世界のんびり農家』
原作者:内藤騎之介
キャラクター原案:やすも
作画:剣康之
発行:2017年~

書籍版
原作者:内藤騎之介
イラスト:やすも
出版社:KADOKAWA
発行:2017年~

あらすじ「健康な肉体で始める異世界のんびり農業生活」

前世ではブラック企業での無理な働き方がたたり、体を壊して39歳の若さで死去。

そんな主人公に神様が3つの願いと共に異世界転移をしないかと持ち掛ける。

提示した希望は3つ。
「人の少ない場所での生活」、「農業をしたい」、そして「健康な肉体」

こうして新たな命と3つの希望と共に、主人公「街尾火楽」の異世界のんびり生活がスタートする。

感想・評価★★★

キャラクター★★★★★

多種多様な種族の共存生活がこの作品の最大の特徴。

主人公が作った村に住んでいる魔物や亜人を並べると、
・狼
・蜘蛛
・吸血鬼
・天使
・エルフ
・鬼人
・リザードマン
・魔族
・獣人
・ドワーフ
etc……

上記に加え当然人間も存在する他、まだまだ紹介しきれない種族が登場する。
異世界ファンタジーとはいえ、これほど登場キャラクターのバリエーションが多いものも珍しい。

魔物、亜人問わず全員が可愛らしく描写されており、のんびりした風景を阻害しない。

意外なことにこれだけの大所帯でありながら、割と名前が区別がつきやすい。この辺りは作者のネーミングセンスに大きく依存しているのかもしれない。

ストーリー★★

村の発展がストーリーの主軸となるため、ほとんどのイベントが村の中で発生する。

そのため全体的に物語の起伏が乏しく、非常に似通った絵面が続く。

さまざまな種族間の文化の違いや、村の発展が静かに進んでいくのでその辺りを楽しめるかが評価の鍵になる。

とはいえキャラクターが非常に豊かで可愛らしいので、気にならない方は気にならない。

設定★★★

タイトルは「農家」だが、あまり農業知識のウンチクは多くない。

農業で困ったことがあれば、転移の際に神様から授かった「万能農具」で都合よく解決する。

農業知識が皆無というわけではないのだが、あくまで生活の基盤に農業が位置し、村の発展やキャラクター同士のやりとりがメインとなる。

魔法が存在する世界なので困りごとは何でも解決できそうだが、様々な困難を魔力以外の工夫でこなす点もこういった作品の面白いところ。

定番の「現代日本技術を異世界で実現する」という魅力もあり、水車の作成や醤油の製造など「異世界転移(または転生)もの」らしい楽しみ方が出来る。

総評★★★「キャラクターの可愛さと、村の発展を静かに楽しめるならオススメ」

地味な絵面が延々と続くため、人の好みによって評価が極端に分かれるだろう作品。

キャラクターも全体的に可愛らしく、多種族の共存生活と村の発展する風景を静かに楽しんでほしい。

バトル要素も全くないわけではないが、感覚的には日常系マンガに近いか。

着々と人気を集めている作品だが、話の起伏が穏やかなのでアニメ化のハードルは少し高く感じる。
日常系アニメのノウハウが合わされば化ける可能性も?


以上のことから、「日常」系マンガが好きな方にオススメしたい作品
アクションやバトルなど動きのあるマンガを求める方には不向きかもしれない。


蛇足かもしれないが、可愛い蜘蛛が登場するので、同じく「小説家になろう」出身の「蜘蛛ですが、なにか?」と比べてみるのも面白い。

どちらの蜘蛛も能力としてはヤバいが、デフォルメした見た目が愛らしい。作風は大分違いますが。

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