5月に書いたオススメ『小説記事』のまとめです。
今月は3本中★5が2本あるため、イチオシ作品を挙げるのに非常に悩みました。
小説『聖剣の刀鍛冶』を書いた三浦勇雄先生&屡那先生の『皿の上の聖騎士』も気になっているので、その内オススメ記事を書きたいと思う今日この頃。
5月のオススメ記事まとめ
小説『聖剣の刀鍛冶』
基本データ
タイトル:『聖剣の刀鍛冶(せいけんのブラックスミス)』
著者:三浦勇雄
イラスト:屡那
出版社:メディアファクトリー
レーベル:MF文庫J
発行:2007年~2013年
感想評価★★★★★「高クオリティのソードファンタジー」
女主人公の成長を描くライトノベル、それも「バトル」ものとなると珍しいかもしれない。
バトルファンタジーとして読み応えがあるし、長期にわたり絆が深まっていく恋愛模様もニヤニヤしながら読み進めてしまう。
方向性は「萌え」要素は薄く「燃え」寄りのシリアスといった感じ。
そういった意味で王道ファンタジーとして非常にバランスの取れた作品。
小説『乃木坂春香の秘密』
基本データ
タイトル:『乃木坂春香の秘密』
著者:五十嵐雄策
イラスト:しゃあ
出版社:アスキー・メディアワークス
レーベル:電撃文庫
発行:2004~2012年
巻数:全16巻
感想評価★★★「ラブコメ&萌え適正の高い人には強すぎる」
胸やけしてしまうほどに甘々なラブコメディ。
読み味の似た箇所が多いため、ラブコメと萌え要素に強い適正を持ち合わせていなければギブアップしてしまいそう。
逆に適正が高い方なら満足度が高く、そういった方たちに支えられた長期作品。
小説『九つの、物語』
基本データ
タイトル:『九つの、物語』
作者:橋本紡
出版社:集英社
発行:2011年
感想評価★★★★★「優しく大事に重ねられていく心地よい兄妹の物語」
ストーリーが進むとともに一枚、また一枚と重なっていく優しいエピソードが心地よい。
キャラクターのセリフも含め、全体的に静かで丁寧な語りがゆっくりと胸に染み込んでいく。
恋人を紹介する際、妹に「自慢したいから可愛い服に着替えろ」と言うお兄ちゃんが微笑ましかった。
5月のイチオシ小説『九つの、物語』
今月のイチオシ小説は橋本紡先生の『九つの、物語』。
兄妹の美しく優しいエピソードが詰まっており、これを表現しきった筆力には脱帽。
次点の『聖剣の刀鍛冶』と悩みましたが、強く印象の残ったコチラを選択。
好みと気分もあるかもしれません。
なめらかな読み心地で静かに記憶に残る一作でした。
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