アニメ『探偵はもう、死んでいる。』
今回はアニメ『探偵はもう、死んでいる。』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
アニメ『探偵はもう、死んでいる。』の基本データ
タイトル:『探偵はもう、死んでいる。』
原作:二語十
監督:栗原学
シリーズ構成:赤尾でこ
キャラクターデザイン:伊藤陽祐
公開:2021年
話数:全12話
原作
著者:二語十
イラスト:うみぼうず
出版社:KADOKAWA
レーベル:MF文庫J
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おすすめ視聴者・読者層キーワード
- ミステリ
- ラブコメディ
- バトルアクション
- 超能力
- 探偵
参考記事
あらすじ「相棒を失った助手は、再び探偵と出会う」
すべての始まりは航空機ハイジャック事件。この事件をきっかけに巻き込まれ体質の高校生「君塚君彦」は謎の探偵「シエスタ」と出会い、助手として行動を共にすることになる。
そして時はうつり数年後……相棒を失った君塚は再び探偵に出会う。
ココが見どころ
「シエスタ」をはじめとしたヒロインのキャラデザ
タイトルの「探偵」というキーワードから分かるように、ミステリ要素が最大の見どころ……といいたいところですが期待するのは止めた方が良いでしょう。
常に視聴者の予想通りの展開が続き、推理は稚拙でご都合主義と呼ぶにも強引。論理的な行動で事態を解決させるのではなく、行き当たりばったりの状況が続く。主人公の独特な言い回しも土台がしっかりしていないため違和感が先行し鼻につきます。
ミステリ要素は諦めて超能力アクションとして見るにも地力が低い。戦闘能力に長けているといわれる「シャーロット」にも際立った見せ場はありません。怪物と巨大ロボットが戦闘したりするのも「何を見せられているんだ」と困惑しますし、マヌケなSEや臨場感のない取っ組み合いシーンでは、途方のない脱力感が味わうことになります。
ではまったく良い所ナシかというとそんなことはなく、「シエスタ」のキャラデザとドラマ部分は十分に魅力的。背景が語られるストーリー後半に差し掛かるころには
他のキャラクターもデザインは秀逸なのですが、仕草や行動に説得力がなくイマイチ内面の魅力を感じることが出来ません。
総評★★「キャラデザインは優秀」
シエスタをはじめとしたヒロインのキャラデザインだけでもった作品。
それ以外の点は状況説明が不自然でマヌケ過ぎる。展開も強引でまったく推理に納得がいかない。主人公の行動が気持ち悪く、いきり散らす姿に恥ずかしさがこみ上げる。
ヒロインたちの色気のあるシーンが多いこともあり、本編クオリティとの差で不自然さが浮き彫りになっていく。ミステリなどの魅力は非常に薄く、ジャンルとして一番適しているのはラブコメディかもしれません。
初回の1時間枠を有効に使えなかったのが一番辛かったかもしれませんね。序盤のクオリティはとくに厳しいのですが、中盤以降は多少緩和しているのが救いでしょうか。
タイトルは魅力的なのに、内容との差でガッカリ感を一層感じてしまう作品でした。
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