家族愛が美しいアクション映画『オーバードライヴ』あらすじ感想評価

オーバードライヴ オススメ紹介
オーバードライヴ

映画『オーバードライヴ』

今回は映画『オーバードライヴ』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

映画『オーバードライヴ』の基本データ

タイトル:『オーバードライヴ』
原題:『Snitch』
監督:リック・ローマン・ウォー
脚本:ジャスティン・ヘイス
   リック・ローマン・ウォー
出演:ドウェイン・ジョンソン
   バリー・ペッパー
   ジョン・バーンサル
   マイケル・K・ウィリアムズ
   メリナ・カナカレデス
   ナディーン・ベラスケス
   ラフィ・ガブロン
   デビッド・ハーバー
   ベンジャミン・ブラット
   スーザン・サランドン
公開:2013年
制作国:アメリカ
上映時間:112分

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  • 実話題材
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あらすじ「愛する家族のために麻薬密売組織に潜入」

運送会社を営んでいた「ジョン・マシューズ」のもとに、息子が麻薬の密売容疑で逮捕されたとの報せが届く。真相を知るために奔走するジョンは、息子が司法取引によって「ハメられた」と知り激怒する。息子の刑を軽くするために再び走り出したジョンは、麻薬密売組織の闇の中へと潜入していく。

ココが見どころ

家族愛を中心としたドラマ性

本作の最大の見どころは「ドウェイン・ジョンソン」が演じる豪快なアクション……ではなく実話を題材にシリアスな雰囲気で語られるドラマ性が一番の見どころ。主人公ドウェインをはじめ、家族に対する愛情を序盤で語り、そこから静かに中盤の潜入ミッションへと移行していく。シリアスな空気でまとめられており、緊張感がピンと張りつめる演出も所々に用意されている。

また「司法取引」の存在もドラマ性をより深く見せる。純粋で美しい家族愛と並べて語られることでその闇の深さも一層引き立つ。ストーリーの一本筋として「家族愛」は欠かせませんが、視聴後に話題として挙げられるのはコチラの要素。「司法取引ってどこまで許されるの?」なんて疑問も湧いてきます。

総評★★★「ジャンルの見方によって評価が変わる」

『ワイルド・スピード』シリーズでの話題性から、「ドウェイン・ジョンソン」を中心にしたアクションで一定の集客が見込んだのかもしれない。しかし肝心のアクション部分が物足りず、実話をベースとしたストーリーとはいえ期待していた視聴者は肩透かしをくらうかもしれない。俳優などを気にしない視聴者でも、表紙から伝わってくるアクション要素への期待感に応えられるほどのクオリティではありませんでした。終盤まで派手な描写もないので、中だるみも起きやすいです。

反面「司法取引」で一層深く掘り下げられたドラマ性は優秀。家族を助けるために奔走するジョンの姿は感情移入しやすい。映像作品らしい演出も多いのでしょうが、登場人物へのヘイトや疑いの集め方も上手く、終盤への期待値も徐々に上げてくれます。

アクションジャンルとして観ると物足りないですが、「司法取引」といったテーマを考えさせる映像作品としては優秀だと思います。ジャンル分けって難しいですね。

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