おもしろい?つまらない?映画『カメラを止めるな!』あらすじ感想評価

カメラを止めるな オススメ紹介
カメラを止めるな

映画『カメラを止めるな!』

今回は映画『カメラを止めるな!』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

映画『カメラを止めるな!』の基本データ

タイトル:『カメラを止めるな!』
監督:上田慎一郎
脚本:上田慎一郎
プロデューサー:市橋浩治
出演:濱津隆之
   真魚
   しゅはまはるみ
   長屋和彰
   細井学
   市原洋
   山崎俊太郎
   大澤真一郎
制作国:日本
公開:2018年
上映時間:96分

関連オススメタイトル

おすすめ視聴者・読者層キーワード

  • ゾンビ
  • サバイバル

あらすじ「ゾンビ映画の撮影中に、本物のゾンビが襲いかかる……」

とある廃墟でゾンビ映画の撮影を行っていた一行。監督の要求の高さに周囲との温度差が生じ、どこか停滞した空気が漂う中、突如本物のゾンビが出現する。ゾンビに噛まれた者はゾンビとなり、次々と増えていく犠牲者。一帯には血がまき散らされ、廃墟は恐怖の空間へと変貌していく。
果たしてすべてが終わった時、生き残っている者はいるのだろうか……。

ココが見どころ

見どころ

始まりの30分は正直つまらない。
白々しい演技、不自然なカメラワークで繰り広げられる定番のゾンビサバイバルを、ワンカットで収めた映像を見せられます。一応ストーリーに筋は通っているとはいえ、視聴にはかなりの苦痛が伴います。

おもしろくなるのは、その先。長いトンネルを抜けると、美しい……というより愉快な風景が待ち受けています。
カメラワークや台詞回し、演技までもがそれまでのものよりランクアップし、まったく別のクオリティをもった映像にドキリとさせられるでしょう。くだらない描写も伏線として消化し、最初の退屈なだけだった30分がまったく違った意味を持ち始めます。

大雑把に良い点・悪い点を区別すると
GOOD:序盤30分以外
BAD:序盤の30分

って感じになります。最初の30分が評価の明暗を分けますね。

ネタバレになるのであんまり書けませんが、評価するなら最後まで視聴した上で判断した方がよいでしょう。

総評★★★「低く設置されたハードルを棒高跳びで飛び越えたようなクオリティ」

開始30分が物語のキモですが、映画館で視聴しないと途中離席してしまう人も多いでしょう。DVDや映画配信サービスを利用している方で導入部分をくぐり抜けるのはかなり苦行です。とはいえ世間で話題になったおかげで、希望をもって座ってられるのは救いかも知れませんね。

導入が終わると「ワンカットだから」と低く設定された30分のハードルを、中盤以降乗り越えていくことになります。この高低差がすさまじく後半のクオリティは正直だまされている気がします。作中でもこの時間帯の退屈さは描写されていますし。

詳しく書くのは控えますが、ストーリーの見せ方のアイデアは映画に限らず物語に触れてきた人には珍しくない手法だと思います。しかしハードル設置の思い切りの良さが功を奏し、後半のおもしろさにつながったのはないでしょうか。複線回収も丁寧で、視聴後は非常にストレスフリーでした。

斜に構えて視聴を始めましたが、予想よりも十分以上に楽しめて満足の一作です。
この作品が「おもしろいか」と訊かれたら、私は「序盤はひどくつまらないけど、最後まで観る忍耐力があるならそれなりに楽しめるよ」と答えます。完全に国内向けの評価ですが。


最終的な個人評価は序盤★2と中盤以降が★4で、合わせて★3とさせて頂きます。導入は大事。

コメント