『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
今回は映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』を紹介。
あらすじや基本データ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(ストーリーの中核には触れませんが、大まかなあらすじ程度のネタバレを含みます)。
映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』の基本データ
あらすじ
世界中から注目を集めるミステリー小説「デダリュス」の9か国同時発売のため、出版社に集められた9人の翻訳家。人里から離れたシェルターに閉じ込められ自由を断たれた彼らは、翻訳作業に没頭する毎日を送っていた。ある日「デダリュス」の冒頭ページが流出したという報せを受け状況は一変、金を支払わなければ残りのページを流出させるという脅迫メールが届く。シェルター内で始まる高圧的な犯人捜し、しかし状況はどんどんと変化し、事件の真実が徐々に明らかにされていく。
こんなキーワードが気になる方にオススメ
- ミステリー
- スリラー
- 実話を参考・題材にした作品
- クリエイター
タイトル:『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』
原題:『Les traducteurs』
監督:レジス・ロワンサル
製作:アラン・アタル
脚本:レジス・ロワンサル
ダニエル・プレスリー
ロマン・コンパン
撮影:ギョーム・シフマン
美術:シルビー・オリベ
衣装:エマニュエル・ユーチノウスキー
編集:ロイック・ラレマン
音楽:三宅純
出演:ランベール・ウィルソン
オルガ・キュリレンコ
アレックス・ロウザー
シセ・バベット・クヌッセン
リッカルド・スカマルチョ
制作国:フランス
ベルギー
上映時間:105分
公開:2019年
関連オススメタイトル
実話を題材・参考にした作品から映画『ハドソン川の奇跡』をチョイス。ドキュメンタリー寄りの内容ですが、独特の緊張感で最後まで退屈しません。イチオシ作品。
2つ目はクリエイター視点とミステリ小説要素から小説『スロウハイツの神様』をチョイス。こちらもオススメ。
参考記事
評価★★★★
視聴後に「満足」ではなく「納得」が先にこみ上げてくる、良いミステリー作品。ストーリー展開もミステリー小説を彷彿とさせる運び方で、映画に明るくなくても小説好きの方は親しみやすいかも。
序盤で伏線をまき方や回収方法が多少強引でもフィクションとして十分に納得でき、綺麗にまとまった作品だと思います。翻訳家たちが集まり意見を交わしている光景はどこか微笑ましく映り、映画観賞後に友人同士で感想戦をするようなワクワク感があって良いですね。
ミステリー作品なので第三者視点に徹して観賞することもできますし、翻訳家vs出版社の考え方の違いや対立がわかりやすいので、感情移入もしやすいです。クリエイター気質の方なんかはとくに気持ちがわかりやすいですね。逆に出版社側の意見に親しみは感じないものの、理解はできるので、人によって気持ちの置き所がバラバラになる作風だと思います。
『ダ・ヴィンチ・コード』などで知られるダン・ブラウン氏にまつわる実話を参考にして作られたというのが少し驚き。でも邦題は少しダサいと思います(笑)
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