アニメ『ケムリクサ』感想あらすじ紹介|考えずにはいられない

葉っぱの画像 アニメ

今回はアニメ「ケムリクサ」を紹介。
あらすじ、感想、どんな人にオススメなのかをネタバレなし(あらすじを触る程度)でまとめていきます。

オススメ度★★★★
この作品をオススメ出来る方(解説は最後に)
・「物語の考察」が好きな方
・「謎の多い世界観の物語」が読みたい方
謎が多い世界観+ネタバレ防止のため、少しフワッとした書き方になってしまいました。

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『ケムリクサ』の基本データ

タイトル:ケムリクサ
監督:たつき
話数:12話+α
放送年:2019年1月~3月

あらすじ「荒廃した世界を旅する姉妹たちの物語」

赤い霧に包まれ荒廃した世界で「りん」「りつ」「りな」は水を求めて生きてきた。
そんな彼女たちの前に記憶喪失の少年「わかば」が現れる。
最初はそんな「わかば」を警戒していた姉妹たちだったが、共に旅するにつれて……

感想・評価「考えずにはいられない楽しさがあふれ出す作品」

あまり最初の印象は良くなかった

正直に申し上げると、第一話の冒頭の時点で主人公「わかば」に対する心象は良くなかった。
頼りなさそう、男らしくない、しゃべり方が鼻につく。

物語についても同じことが言えて、第一話では世界観が暗くて見づらい。
世界の設定、価値観が我々の現実のかい離しすぎて理解しづらい。
「女の子ばっかの媚びたアニメかな?」と思ったら、「わかば」が出てきて「女の子アニメに男を出すな!」と怒る。

そんな低評価と自分勝手な感想を重ねた一話。

話が進み、謎が解けていくについて評価が変わっていく


しかし二話以降、物語が進むにつれて段々と評価が変わっていく。
ガラリと変わるわけではなく、絡まっていた糸を少しずつ解いていくような優しいスピード。
「もしかしたら、あのシーンってこういう意味があったのかな」
視聴中も視聴後も色んなシーンをふと思い返しては、その意味について脳内会議が催される。

全話視聴した後もハッキリと答えのない部分がある。
でも良い意味で「視聴者に答えを委ねる」雰囲気を感じ、視聴者も「多分そうなのだろう」と自分なりの感想を持つことが出来る。
物語が丁寧に作られているせいか、いつの間にかそんな不思議な信頼を抱いている自分に驚いた。

「考えずに見る楽しさ」というのならいくつも見てきたが、「考えずにはいられない楽しさ」というのは珍しい。

全話視聴すると評価が変わる第一話

一話だけではどうも世界観が馴染まず、二話に進む前に視聴を止める人もいただろう。
しかし多くの謎にモヤッとしつつも、「水のある安全な生活」という明確な目標が提示されているため、ストーリーとして最初から迷子にはなっていない。
現に私は一話を低く評価したが、そのまま視聴を続け、最終的に一話の評価を覆すに至った。
評価が一周回って良くなる作品というのは稀有なもので、この作品はそんな珍しい魅力をもっている。

基本的に物語というのは「一期一会」。
繰り返し同じ作品を観るということが出来る「人」というのもあまり居ないし、更に繰り返し観ることが出来る「作品」というのも珍しい。
しかしそんな「人」と、そんな「作品」が出会うことが出来たなら。
私と同じように、きっと忘れがたい出会いになるのかもしれない。

『ケムリクサ』はこんな方にオススメ

物語の考察が好きな方

このアニメを楽しんで観られる方は、大なり小なり自然と考察してしまうと思います。
別に堅苦しい意味ではなく、「想像」や「妄想」を楽しむ程度と軽い意味で捉えてください。

謎の多い世界観の物語が好きな方

冒頭部分から「世界の終末」が前面に押し出され、謎につつまれた設定がバンバン出てきます。
物語が進行するとともに説明されていくので、そういう期待感を楽しめる方に薦めたい。

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