アニメ『ジョーカー・ゲーム』あらすじ感想評価|傑作スパイミステリ

ジョーカーゲーム アニメ
ジョーカーゲーム

アニメ『ジョーカー・ゲーム』

今回はアニメ『ジョーカー・ゲーム』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

アニメ『ジョーカー・ゲーム』の基本データ

タイトル:『ジョーカー・ゲーム』
原作:柳広司
監督:野村和也
脚本・シリーズ構成:岸本卓
アニメーション制作:Production I.G
放送:2016年
話数:全12話

原作小説

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あらすじ「情報戦を制するスパイの育成機関『D機関』設立」

世界各国で情報戦が繰り広げられていた昭和初期。
情報の価値が再認識した日本はスパイ育成機関「D機関」を設立。集められた訓練生たちは様々な技能を身につけ、やがて世界各国の影へと潜っていく。
世界の裏舞台で立ち回るスパイたちは、殺さず死なず、淡々とミッションをこなし……。

おすすめ視聴者・読者層キーワード

  • ミステリ
  • スパイ
  • 日本
  • 昭和

ココが見どころ

スパイの暗躍する世界観

「佐久間」の軍人らしい振る舞いと、結城中佐やスパイ訓練生たちの冷静な振る舞いで対比がハッキリ示された第一話。
ミステリらしい気の持たせ方で解決編の2話目に自然と誘導され、その後も「次に何を見せられるのか」と不安と期待を煽られる。
そのストーリーの性質上、疑心暗鬼に陥った視聴者は緊張感をもって日常風景に眺めることになるところもおもしろい。
またイベントを自然と視聴者に悟らせるのが異常に上手く、仕草や間の取り方でスルスルと状況を飲み込ませてくれる。

ストーリーの魅力が先行しているため、最近多い「キャラもの」アニメとは一線を画す。
「目立つ大立ち回りをする忍者もの」のような見映え重視ではなく、「スパイ」に徹したプロフェッショナルな行動を一貫しているので、世界観に寄り添った作りになっています。

結城中尉をはじめ、エピソードごとにそれぞれの特色・背景を活かした立ち回りを見せてくれるので、キャラが薄いというより世界観に馴染みきっている印象。
男性でも楽しめますが、美形が揃っているので女性人気も高いかもしれません。

総評★★★★★「緊張感のある世界観に手に汗握らせられるスパイミステリ」

暗めな世界観なのにスンナリ最後まで見れた不思議なスパイミステリ。
スパイとしての視点や考え方がおもしろく、決して安易に物事がすすまない状況に手に汗を握らされる。

カッコ良いセリフ回しや、不思議なユーモアを盛り込んだ演出でクスリと笑わせられるので中だるみも感じませんでした。
個人的にはある人物がとても恥ずかしい思いをさせられる10話は個人的にヒット。

スパイものらしく目立たせないように評価も控えめにしようとしましたが、欠点も見当たらず順当な★5。

内容は濃いのに最後まで抵抗なく見ることができるため、「ミステリ」と聞いて身構えてしまう方にもオススメの一作です。

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