今回の花はチコリ。
花言葉は「私のために生きて」「待ちぼうけ」などです。
基本データ
学名
Cichorium intybus
和名
菊苦菜
英名
Chicory
科名
キク科
属名
キクニガナ属
開花時期
5~9月
花言葉
「私のために生きて」「待ちぼうけ」「節約」「質素」など
花色
青など
花名の由来
チコリは古くからハーブとして親しまれ、多くの畑で育てられていました。
そのような経緯からギリシア語で畑の意味をもつ「chorion」と名づけられたのです。
少女の涙で染まった花
ドイツではチコリは「少女が姿を変えた花」といわれています。
これは「いつまでも帰ってこない恋人を涙を流しながら永遠と待ち続けた少女が、やがてチコリの花へと姿を変えた」というドイツの伝承が元になっています。
この少女が流し続けた涙の色が、花を染めているという悲しいお話です。
チコリのドイツ名の「ウェグワート」には「待ちぼうけ」を持っており、「私のために生きて」や「待ちぼうけ」という花言葉は、おそらくこの話に由来していると思われます。
花言葉の「節約」とコーヒー
チコリは葉は根に苦味を持ってことから、ヨーロッパ地域の多くの人にコーヒーとして愛飲されています。特にフランスの人気が高く「パリジャンコーヒー」という名前で人気の高い飲み物です。
このコーヒーはもともとは戦時中にコーヒー豆を調達できなかった際に、代用品として活用されました。
その「代用」としての経験から「節約」という花言葉につながったとされていますが、代用品と呼ぶにしては愛飲者が多い気がしますね。
チコリは古くから「魔力があるハーブ」と言われるほど、健康に及ぼす力が強いとされており、パリジャンコーヒーにも様々な効果が期待できます。
- 便通の改善
- むくみの改善
- リウマチの改善
- 痛風の改善
- 肝機能の強化
- 利尿作用
チコリは「イヌリン」という水溶性食物繊維を多く含んでいることから糖尿病の対策としても注目されています。
カフェインが入っていないので、就寝前に飲むなど、普通のコーヒーとは違った飲み方もできますね。
ハーブティーとしても人気が高く、こちらも似たような効果が期待できます。
食用としてのチコリ
チコリはコーヒーなどの飲用以外にも、食用としても育てられています。
ヨーロッパではサラダの定番として食卓に登場し、近年では日本でも少しずつ知られるようになりました。
チコリの別名に「アンティ―ブ」という名前があり、野菜としてはそちらの方がメジャーかもしれません。
茎部分を器にして料理を持ったり、天ぷらにして食べるなど、調理法も年々研究が進んでいます。
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