今回はヒガンバナについて知っていきましょう
非常に特徴的な花の形をしており、その名前から「不吉」なイメージを取られがちな花です。
本当にヒガンバナが不吉な花なのか。確かめていきましょう。
基本データ
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学名
Lycoris Radiata
和名
彼岸花など
英名
Spider lily
科名
ヒガンバナ科
属名
ヒガンバナ属
開花時期
7~10月
花言葉
「また会う日を楽しみに」「情熱」「再会」「悲しい思い出」「あきらめ」など
花色
赤、白、ピンク、黄色など
花名の由来
![天気](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/p/poketono/20200729/20200729194616.jpg)
秋のお彼岸の時期に咲くことからその名前が付けられました。
最近のヒガンバナは品種改良によって開花時期は7~10月ほどになっています。
ヒガンバナのもつ多くの呼び名
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ヒガンバナは非常に多くの呼び名を持っています。
1000種類以上の名前あるようなので、今回はその中でめぼしいモノをまとめました。
曼珠沙華(まんじゅしゃげ)
梵語(サンスクリット語)で「天界の花」を意味する名前です。
仏教においては「見たものの悪行を払う」と信じられています。
死人花(しびとばな)
墓の近くで育つことが多かったため、呼ばれた名前です。
同じ理由で「幽霊花」、「地獄花」とも呼ばれています。
狐花(きつねばな)
狐が儀礼などでこの花に火を灯すとされたことから。
「狐の嫁入り」など狐の伝承は非常に多いので、そういったお話の中に登場します。
他にも「狐の松明」や「狐の扇」など、狐にかかわる名前が複数存在するので創作にも使いやすい花ですね。
毒花(どくばな)
ヒガンバナのもつ毒に由来します。
同じ理由から痺れ花という名前を持っています。
天蓋花(てんがいばな)
咲いた花の姿が天蓋に似ていることから。
捨子花
「葉見ず花見ず」とも言われます。
花が咲く間は葉がまだ広がっておらず、葉が広がるのは花が終わった後。
つまり花と葉がお互いに顔を合わせられないことからつけられました名前です。
雷花(かみなりばな)
由来は調査中です。申し訳ありません。
レッドスパイダーリリー
その花の姿から呼ばれた英名です。
他の英名には「マジックリリー」や「ハリケーンリリー」がありますが、由来には諸説あるようです。
「墓場に咲く理由」と「毒」
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ヒガンバナは下痢や吐き気、痺れなどを起こす毒を持っています。
確かに人体には有害ですが、獣にも害があるため人間はそれを利用しました。
墓場に植えることで、その毒を嫌うネズミやモグラといった害獣から、墓を掘り返されることを対策したのです。
同じように田んぼの近くに植えることで作物を守るためにも使われました。
つまりヒガンバナに「墓場に咲く」という後ろ向きなイメージがついたのは、人間の都合というわけですね。
素敵な花
どうしても人の生き死にがまつわる花は、人と関わりが深くなりますね。
非常に悲しい意味をつけられがちです。
「天界の花」といった輝かしいイメージや、素敵な花言葉も持っているのですから、そういった点も含めて愛したいものです。
そのマイナスの部分も人間が勝手に印象付けたのなら、尚更ですね。
というよりも、害獣から人間の生活を守ってくれているのですから、しっかり感謝しましょう。
ちゃんとヒガンバナを知って、「また会う日を楽しみに」過ごしたいものです。
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