今回は神話を題材、モチーフにした映画をまとめていきます。
神話に関係するタイトルと一口でいっても、ストーリーに直接かかわるものから、キャラ設定の根っこの部分だけというものまで、レベルや作風によってタイトル数はかなり膨れ上がります。
本記事では「神話が関係する映画を知りたい」という方の参考になるよう、少しでも関係がありそうなタイトルをまとめていきます。監督・キャスト等の基本データや、簡単なあらすじを紹介しますので、ご参考にしてください。
(タイトルは随時追加予定)
神話テーマの映画作品
1.『タイタンの戦い』
原題:『Clash of the Titans』
監督:デズモンド・デイヴィス
出演:ハリー・ハムリン
ローレンス・オリヴィエ
ジュディ・バウカー
上映時間:118分
公開:1981年
あらすじ
傲慢な神々により地上が支配されていた古代ギリシア時代。横暴な振る舞いに耐えられなくなった人々は反旗を翻し、壮絶な戦いを繰り広げていた。神と人間の間に生まれた「半神」ペルセウスも、家族を殺された怒りから戦いの渦中へ身を投じていく。しかし復讐の道程には幾多の試練が待ち受けていた。
ざっくりオススメポイント
神と人の間に生まれた「半神」ペルセウスを中心としたストーリー。1981年に公開され、2010年にリメイクされた同タイトルが、さらに2012年には続編にあたる『タイタンの逆襲』も公開されています。
余談ですが監督のルイ・レテリエ氏は日本のマンガ「聖闘士星矢」の熱烈なファンで、本作にもかなりの影響を与えたんだとか。
2.『ワンダーウーマン』
原題:『Wonder Woman』
監督:パティ・ジェンキンス
出演:ガル・ギャドット
クリス・パイン
デビッド・シューリス
ロビン・ライト
コニー・ニールセン
ダニー・ヒューストン
エレナ・アナヤ
ユエン・ブレムナー
上映時間:141分
公開:2017年
あらすじ
外界と隔絶した島で母親から大切に育てられてきたプリンセス「ダイアナ」。一族最強の戦士を目指し日々鍛錬に明け暮れるダイアナだったが、ある日島に正体不明の男の乗る戦闘機が不時着する。彼のもたらした情報により世界の危機を知ったダイアナは、世界を救うべくはじめての外界へ旅立つ。
ざっくりオススメポイント
ハイスペック女性ヒーロー作品。主人公「ダイアナ」をはじめとした女性民族はギリシア神話のアマゾン族が元ネタ。主人公の出生が「粘土が神々のパワーによって命を授かった」「ゼウスの娘」だったりと、作品によって出生設定は変更されています。
3.『マスク』
原題:『The Mask』
監督:チャールズ・ラッセル
脚本:マイク・ワード
原作:マイケル・ファーロン
マーク・ヴェルハイデン
出演:ジム・キャリー
キャメロン・ディアス
ピーター・リーガート
上映時間:100分
公開:1995年
あらすじ
気弱で冴えない男「スタンリー・イプキス」が拾った不気味なマスク。そのマスクを装着するとスタンリーは陽気でクレイジーな性格へ変貌し、超人的な能力を身につけ夜の街を好き勝手に遊びまくる。強大な力に振り回され、スタンリーはどんどんと厄介事の渦中へと巻き込まれていき……。
ざっくりオススメポイント
ふだんは大人しい主人公が変身(?)することで破天荒に暴れまくるアクション・コメディ映画。常識のネジを外して好き勝手に暴れまくるおかげで爽快感はバツグン。超人的な力を得られるマスクは北欧神話に登場する「ロキ」を模しています。
4.『マイティ・ソー』
原題:『Thor』
原作:ジャック・カービー
スタン・リー
監督:ケネス・ブラナー
脚本:アシュリー・エドワード・ミラー
ザック・ステンツ
ドン・ペイン
出演:クリス・ヘムズワース
ナタリー・ポートマン
トム・ヒドルストン
上映時間:115分
公開:2011年
あらすじ
ある事件をきっかけに、傲慢な性格を治すため人間界へと送られた神々の次期王候補「ソー」。力を失ってしまったソーだったが人間と交流することで成長していき、人類を守るべく大いなる野望へと立ち向かっていく。
ざっくりオススメポイント
マーベル・コミックを実写映画化したヒーローアクション作品。主人公「ソー」は北欧神話の雷神「トール」をモデルにしており、他の神々も神話をモデルとした設定になっています。主人公をはじめ能力のスケールが大きく、設定を追っていくだけでも楽しい作品です。
5.『ヘラクレス』
原題:『Hercules』
原作:スティーブ・ムーア
監督:ブレット・ラトナー
脚本:ライアン・J・コンダル
エバン・スピリオトポウロス
出演:ドウェイン・ジョンソン
イアン・マクシェーン
ルーファス・シーウェル
イングリッド・ボルゾ・ベルダル
アクセル・ヘニー
上映時間:99分
公開:2014年
あらすじ「なにもかもが砂に埋もれた世界で」
全知全能の神「ゼウス」と人間である「アルクメネ」の間に生まれた「ヘラクレス」。過去に成し遂げた偉業から伝説として語られていたヘラクレスだったが、ある出来事を堺に傭兵としてギリシャを旅する生活を送っていた。
ざっくりオススメポイント
タイトル通りギリシア神話の大英雄「ヘラクレス」を描いたアクション映画。「ゼウス」と人間の間に生まれたヘラクレスを主軸に扱っているので当然神話要素は濃厚です。主役を演じる「ドウェイン・ジョンソン」の屈強なアクションが映える。原作はコミック『Hercules: The Thracian Wars』から。
6.『シャザム!』
原題:『Shazam!』
監督:デビッド・F・サンドバーグ
脚本:ヘンリー・ゲイデン
出演:ザカリー・リーバイ
マーク・ストロング
アッシャー・エンジェル
ジャック・ディラン・グレイザー
上映時間:132分
公開:2019年
あらすじ
ある日スーパーヒーロー「シャザム」に変身できるようになった孤児の少年「ビリー」。親友フレディとともにシャザムの力を試すビリーだったが、強大な力に振り回されてしまい……。
ざっくりオススメポイント
スーパーヒーローアクション映画。神話要素は主にシャザムの能力で、「Shazam」の名前も6人の神々の力(ソロモン、ヘラクレス、アトラス、ゼウス、アキレス、マーキューリー)に因んでいます。シリーズ作品の続編として『シャザム!〜神々の怒り〜』も公開されています。
7.『インモータルズ 神々の戦い』
原題:『Immortals』
監督:ターセム・シン
脚本:チャーリー・パルラパニデス
ヴラス・パーラパニデス
出演:ヘンリー・カビル
スティーブン・ドーフ
ルーク・エバンス
上映時間:111分
公開:2011年
あらすじ
人間の王「ハイペリオン」は地底に封印されていたタイタン族を解放し、世界征服の野望をかなえようとしていた。全知全能の神「ゼウス」に見込まれた若者「テセウス」はポセイドンやアテナたち神々の力を借り、ハイペリオンの巨大な野望へと立ち向かっていく。
ざっくりオススメポイント
ギリシャ神話題材のファンタジーアクション映画。登場キャラクターは神話の有名人がずらりと並び、テーマも神話設定は強め。ストーリー的には神話要素を考察するよりも、エンターテインメント作品と楽しんでもらいたい作品です。
主演は『マン・オブ・スティール』などで主演「スーパーマン」を演じたヘンリー・カビル。
8.『ラグナロク オーディン神話伝説』
原題:『Gaten Ragnarok』
監督:ミケル・ブレネ・サンデモーセ
脚本:ジョン・カラ・ラッケ
出演:ポール・スベーレ・バルハイム・ハーゲン
ニコライ・クリーベ・ブロック
ビョルン・サンドクビスト
上映時間:94分
公開:2014年
あらすじ
古代バイキング王族の残した暗号の調査を進めていた考古学者シーグル。その暗号はノルウェー最北の湖に浮かぶ島を示していた。島に隠された秘密を解き明かすべく、彼らの危険な冒険が始まる。
ざっくりオススメポイント
北欧神話の「ラグナロク」をモチーフとしたノルウェー発のアドベンチャー映画。創作物でよく使われるラグナロク(北欧神話における世界の終末)ですが、映画作品ではわりと珍しいかもしれません。2人の子どもをもつシングルファーザーが主人公なので、親子の難しい距離を描いたドラマ要素もあります。
9.『ベオウルフ 呪われし勇者』
原題:『Beowulf』
監督:ロバート・ゼメキス
脚本:ニール・ゲイマン
ロジャー・エイヴァリー
出演:レイ・ウィンストン
アンソニー・ホプキンス
ジョン・マルコヴィッチ
上映時間:114分
公開:2007年
あらすじ
舞台は6世紀デンマーク。国の催す宴に異形の怪物「グレンデル」が乱入し、人々の心にすさまじい恐怖を植え付けてしまった。数多の者がグレンテル討伐を試みるも、犠牲者は増えるばかり。皆が絶望に打ちひしがれる中、一人の戦士「ベオウルフ」名乗りをあげる。
ざっくりオススメポイント
叙事詩『ベーオウルフ』をもとにしたアクション映画。英雄ベーオウルフや巨人グレンテルなど原作モチーフの登場キャラクターが多数登場しますが、かなりアレンジされているので原作と切り離して観るのが吉? 3DCGをかなり使用しているところも評価が分かれそうです。
10.『アリオン』
タイトル:『アリオン』
監督:安彦良和
出演:中原茂
小宮和枝
高橋美紀
田中真弓
発表:1986年
あらすじ
地底界を支配するハデス。海を治める次男ポセイドン。地上界を統治する末弟ゼウス。
そして……。神々の思惑に翻弄されつつも、愛する女性のために戦う少年「アリオン」の戦いが始まる。
ざっくりオススメポイント
『機動戦士Ζガンダム』などで知られる安彦良和監督のアニメ作品。神話テーマの作品らしいツッコミどころはあるものの、技術面での高いクオリティを感じさせる作品です。
1986年の作品のため絵がかなり古く感じてしまい、視聴者の評価はどうしても分かれそうですが。
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