マンガ原作の劇場版アニメ『海辺のエトランゼ』あらすじ感想評価

海辺のエトランゼ アニメ
海辺のエトランゼ

劇場版アニメ『海辺のエトランゼ』

今回は劇場版アニメ『海辺のエトランゼ』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分に触れない程度のネタバレを含みます)

評価★★★★
 キャラクター  ★★★★
 ストーリー   ★★★★
 設定      ★★★★

 情景      ★★★★

こんなキーワードが気になる方にオススメ

  • 恋愛
  • BL
  • マンガ原作

『海辺のエトランゼ』の基本データ

タイトル:『海辺のエトランゼ』
監督:大橋明代
原作:紀伊カンナ
脚本:大橋明代
出演:村田太志
   松岡禎丞
   嶋村侑
   伊藤かな恵
   仲谷明香
   佐藤はな
公開:2020年
制作国:日本
上映時間:59分

原作:紀伊カンナ『海辺のエトランゼ』

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あらすじ「唐突な別れから3年。再会した二人の行く末は」

両親を失くし離島の親戚の家に暮らす少年「知花実央」は、小説家「橋本駿」と出会う。徐々に距離を縮めていく二人だったが、施設の都合により離ればなれになってしまう。突然の別れに寂しさを隠せない駿だったが、なんとか未央を送り出し3年の月日が流れる。再び島に帰ってきた未央は、自分の正直な想いを駿に告げるのだった。

ココが見どころ

価値観を縛るのは他人なのか、それとも自分なのか。

ストーリーも画面もBL描写はかなり生々しい。しかし最初から最後まで綺麗なキャラクターや風景で進行していくので、印象としては「生々しい」より「瑞々しい」の方が適しているかもしれません。
雨や夜など暗く落ち着いた場面が多かった序盤から、中盤以降の明るく広がりを見せる風景は未央の心情を表したものか。最初は駿の視点が多いかと思いましたが、視聴後の感想としては未央よりの描写が多いと感じました。とくに別れから再会までの移り変わりは印象的です。

総評★★★★「感情移入は難しいけど、自然と共感できる部分に触れてくる」

感情や「普通」という言葉に振り回されていく二人が描くBL作品。BLと書くのもなんか不思議な気分になってしまいますが、ジャンル区分としては明確に「BL」となります。ジャンルとして理解できない方にはオススメしづらいように思えますが、「普通」という価値観との隔たりを上手く操ることで、感情移入はできない方でも共感はできるという不思議な仕上がりの作品となっています。画面も通して綺麗なので、苦手意識がある方でも入りやすい作品だと思います。

ただ約1時間という短い尺の都合上、ストーリーはかなり駆け足。矛盾はないものの説得力に欠ける描写はそこそこあります。短くすっきり観られるという長所としても捉えられるので、評価としては★4とさせて頂きました。

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