小説「HELLO WORLD」。『青春恋愛SF』を読みたい若者向け。

本の画像 オススメ紹介

今回は小説「HELLO WORLD」のあらすじ、感想、オススメの人をまとめていきます(ネタバレにならない程度です)。

この作品をオススメ出来る方(解説は最後に)
・10~20代くらいの方、または感性が若い方
・『青春恋愛』要素が好きな方
・『SF』要素が好きな方

作品の基本情報

タイトル:『HELLO WORLD』

出版社:集英社

著者:野崎まど

ジャンル:青春恋愛SF

あらすじ「大切な人を救うために世界と向き合う」

本好きで内気な少年の前に、ある日「未来の自分」を名乗る人物が現れる。

「未来の自分」から衝撃の事実を告げられ、戸惑いつつも未来を変えるために動き出す主人公。

大切な人を救うために必死に動く彼を、最後に待ち受ける結末とは……。

感想「正しく『青春恋愛SF小説』」

あらすじを書いてて『青春恋愛小説』としては王道だと、改めて感じました。

そこに『SF』を絡めることで恋愛とはまた別の結末への期待感をもたせることに成功し、まとまった分かり易い構成になっています。

内気な少年が主人公のため、読み始めの一人称視点の語りに面倒くささを感じてしまうが、そこを越えればしっかり舗装された道筋が待っている。

ただしかし『青春恋愛』を主軸として読むと、2人の関係性に物足りなさを感じる。

『SF』を主軸とすると、設定に違和感がある。

『青春恋愛』+『SF』 = 2 ではなく、

『青春恋愛』+『SF』 = 1 という感じ。

「巷で人気のカレーライスを注文して『あーなるほどね』と食べていたら、半分ほどでいきなり皿を下げられ、代わりにプリンを出された」気分。

面白いんだろうけど、何か物足りない、もう一歩欲しいと感じてしまった。

青春を感じやすい世界観なので、若年層の読者には分かり易い反響を得られる作品だと思います。

あとは映像化すると見応えがあるシーンが多いので、その内映画も見てみます。

オススメできるのはこんな方

10~20代くらいの方、または感性が若い方

登場するキャラクターの年齢層が比較的若いので、価値観を共有して楽しめると思います。

話の説得力もこの辺りの年代なら感じやすいかも。

『青春恋愛』要素が好きな方

『青春恋愛』要素があるので、その辺りをしっかり楽しめないと辛いかもしれません。

『SF』要素が好きな方

『SF』要素がかなり絡んできます。

設定の違和感は人によっては感じないでしょうし、物足りなさを感じても『青春恋愛』要素で埋められるなら、面白く感じると思います。

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