『2021年春アニメ』個人的おすすめランキング

2021春アニメランキング アニメ

『2021年春アニメ』の個人的ランキングです。
対象は10タイトル(随時更新予定)。

簡単なあらすじと感想も載せていますので、気になる未試聴作品があればぜひ。

『2021年春アニメ』個人的おすすめランキング

1位『ゾンビランドサガ リベンジ』

タイトル:『ゾンビランドサガ リベンジ』
監督:境宗久
シリーズ構成:村越繁
キャラクターデザイン:深川可純
出演:宮野 真守
   本渡 楓
   田野 アサミ
   種田 梨沙
   河瀬 茉希
   衣川 里佳
   田中 美海
   三石 琴乃

感想評価★★★★★『歌って叫ぶ。「ゾンビアイドル」ものの傑作』

一言あらすじ『伝説のゾンビアイドル、再始動』

開始数分で披露される歌にこの作品の「色」がよく分かる。
一期を見た者は「あぁ帰ってきたな」と感慨にふける。未試聴の方は一話を戸惑いながらなぜか楽しくみてしまうでしょう。出来れば2話のOPまでは切らずに観てほしい。

  • セリフの切れ味が鋭すぎる
  • 強いご当地愛
  • 一話ごとの満足度が高い
  • ライブシーンが強い
  • よくわからないくらい笑える
  • いい大人がボロボロに泣く

ゾンビアイドル」というニッチ過ぎるカテゴリなのに、戦える武器に事欠かない。


短所を挙げようと思えば挙げられるのかもしれないが、そんなものぶっ壊せといわんばかりの勢いで最後まで走り切ってくれた。
先入観で見送っている方にぜひ一期からチャレンジしてほしいオススメ作品。


2位『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』

タイトル:『Vivy -Fluorite Eye’s Song-』
出演:種崎敦美
   福山 潤

感想評価★★★★★「シンプルなSF設定を美しく演出した良作」

一言あらすじ『史上初の自律人型AI「ヴィヴィ」の100年の旅』

複雑な設定かと思いきやSF要素は比較的シンプルに感じる。
「メリハリのある動き」「ハッと息をのむ美しい絵」など、画面そのものの地力で魅せてくれた。
SFもシンプルな引き込まれる設定で、とくに一話の入り方ははやく続きを観たくなる。

最初から最後まで筋がしっかり通っており、続編がなくても「これで完結して良かった」と思えるほど綺麗に占めてくれた良作でした。

3位『SSSS.DYNAZENON』

タイトル:『SSSS.DYNAZENON』
出演:濱野大輝
   榎木淳弥
   若山詩音

感想評価★★★★「ストーリーの受け取り方に悩むが、クオリティは高い」

一言あらすじ『悩める少年たちに前に現れたのは怪獣使いを名乗る男』

青春、というより思春期成分濃いめ。
まぶしい光の部分も、暗い闇の部分も垣間見えてしまうので心が痛い。
説明不足な点が多く解釈を視聴者にゆだねている節があり、好みや解釈の仕方で評価は上下しそう。

子ども向けのバトル描写なのに、内容としては少し大人向けというのがチグハグで、その雰囲気に少し馴染みづらかった。
絵は綺麗だしアニメもよく動くので評価としては悪くないのだが、最終的には伸び悩み「もう一歩」というポジションにおさまった。

『美少年探偵団』

タイトル:『美少年探偵団』
出演:坂本真綾
   村瀬 歩
   坂 泰斗

感想評価★★★★「独特の世界観で魅せる優秀アニメ」

一言あらすじ『美しい少年たちの学園探偵物語』

あまりアニメ制作側に興味のない人でも知っていそうな「西尾維新」×「シャフト」の手がける作品。性質上その独特な語り口や演出にひかれる。
美少年が美少年らしく探偵しており、目の保養をしながらミステリ要素を存分に楽しめるため個人的には非常にオススメ。続編も期待したい
細かいツッコミは美しくないので置いておこう。

『シャドーハウス』

タイトル:『シャドーハウス』
原作:ソウマトウ
監督:大橋一輝
シリーズ構成:大野敏哉
キャラクターデザイン:日下部智津子
出演:鬼頭明里
   篠原侑

感想評価★★★★『ユニークな世界観を自然に受け入れられる良作』

一言あらすじ『シャドー』と『生き人形』が織り成す奇妙な日常

序盤はインパクトの強いシーンはあまりなく、設定を浸透させるのに時間を使っているため気持ちに余裕を持ちながら眺めていた。
そして気づいたら世界観に没入し、そのまま最終話まで見せられる。

顔のない貴族の真似事をする一族「シャドー」と、それに「顔」として仕える「生き人形」。
この独創的な世界観を視聴者が自然に受け止められる展開の作り方が非常に上手かった。

舞台が全体的に暗く(というより黒い)なっているので、常に先行きへの不安と緊迫感がつきまとう。
その中で主人公「エミリコ」の明るさで先への期待感が膨らみ、「次はどうなるのだろう」とトントン拍子に物語が進む。
視聴者が自発的に展望を考える工夫がなされているので、「考えさせられる」という感覚もなく受け入れられるのはミステリとしては大きな強み。

大人しいまとめ方だったので評価は★5に及ばなかったが、余韻を壊さない正しいまとめ方だと思います。ユニークな世界観を楽しめる良作でした。

『聖女の魔力は万能です』

タイトル:『聖女の魔力は万能です』
出演:石川由依
   櫻井孝宏
   江口拓也

感想評価★★★★「世界観の表現が見事過ぎる良質アニメ」

一言あらすじ『勝手に異世界召喚されたのに、完全スルーってどういうこと?』

原作を知っていましたので正直「好きだけどアニメ化には向かないな」と思っていましたが、見事に予想を裏切って良い作品に仕立ててくれました。
のんびり綺麗な雰囲気を表現したのは素直にスゴイと思います(少しだけ設定をいじっている箇所もありますが)。

やさしい雰囲気から「今期の覇権!!!」みたいな感じにはなりませんが、丁寧に作られた世界観からは愛を感じる。

『スーパーカブ』

タイトル:『スーパーカブ』
出演:夜道 雪
   七瀬彩夏
   日岡なつみ

感想評価★★★★「のんびり日常ものの優等生」

一言あらすじ『親も金も何もない女子高生は、スーパーカブに会う』

最近流行りの女子高生が大人の趣味にはまるアニメ。
スーパーカブの知識・すばらしさをこれでもかと語ってくれる。
新装備をつけたり、遠いところへ行くワクワク感がしっかり伝わってきます。
のんびりした雰囲気のため人を選びますが、日常もの好きなら満足できるクオリティでした。

ただ交通ルールやマナーの他、学生の破天荒な行動引っかかる点も多いため、神経質な方には向かないかもしれません。
とくに終盤のエピソードは賛否両論ありそうです。

『86-エイティシックス-』

タイトル:『86-エイティシックス-』
出演:千葉翔也
   長谷川育美
   山下誠一郎

感想評価★★★「世界観よく、下地を入念につくった今シーズン」

一言あらすじ『平和の裏にかくれた少年たちの過酷な戦場』


平和と殺意で今にも崩れそうなバランスを保っている世界観は好みとしてはクリティカル。
冷たく静かに語られるドラマを背景に、戦場で盛り上げるところは盛り上げてくれる。

しかし終盤のまとめ方は少し大人しめ。
世界観はすごく良いのだが、最終的な評価としてはもう一歩というところか。
12話以降2クール目は10月から放送予定なので、ここからの伸びに期待したい。

『やくならマグカップも』

タイトル:『やくならマグカップも』
出演:田中美海
   芹澤優
   若井友希

感想評価★★★「地域応援アニメとしては間違いなく優秀」

一言あらすじ『亡くなった母の故郷で見つける陶芸のおもしろさ』

トライ&エラーの連続とともに主人公の成長を感じるところは、部活アニメとしては珍しいかもしれない。
穏やかな空気だが話が進むごとにじわじわと盛り上げてくれるため、全話通しての満足感はある。

アニメ部分は半分で、後半は声優陣によるご当地紹介パート。
そのため後半部分を飛ばしてしまい、EDを観ないという少しもったいない構成になっている。
アニメ単体としては悪くないのだが……。

『バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!』

タイトル:『バトルアスリーテス大運動会 ReSTART!』
出演:諸星すみれ
   石川由依
   富田美憂

感想評価★「わかんない」

一言あらすじ『若き少女たちが挑むは陰謀うずまく大運動会』


常に視聴者を置いてけぼりにする描写が続き、スムーズに物語を進められない。
単純におもしろ味が少ないのもテンポの悪さに拍車をかける。

少なくとも「スポーツもの」や「熱血もの」を期待していると痛い目を見ます。
なにを伝えたかったのかが分からないし、伝える努力をしているようにも見えない。

2021年春アニメの個人的総評

個人的には少々厳しめな作品はあったものの、良作が多かったシーズンでした。

ご当地愛の強い作品。
セリフの切れ味の強い作品。
独特な世界観で目が離せない作品。

やる気の感じられないものには相応にガッカリさせられましたが、強みを存分に活かしたものは十分に楽しませてもらえました。


その強みを終盤で感動に昇華させた『ゾンビランドサガ』『Vivy』の2タイトルが頭一つ抜けた形になります。好みの違いはありますがこの2作品は別格。

一瞬悩みましたが、最終的には一話ごとの満足感が強かった
『ゾンビランドサガ リベンジを一位とさせて頂きました。

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