映画『竜とそばかすの姫』はおもしろい?あらすじ感想評価

映画_竜とそばかすの姫 アニメ
映画_竜とそばかすの姫

映画『竜とそばかすの姫』

今回は映画『竜とそばかすの姫』を紹介。
あらすじや基本データ、個人的な見どころ、評価をまとめました(あらすじに触る程度のネタバレを含みます)。

『竜とそばかすの姫』の基本データ

評価★★★
 キャラクター  ★★★★
 ストーリー   ★★
 設定・描写   ★★★★

こんなキーワードが気になる方にオススメ

  • 仮想世界
  • 青春
  • 恋愛

タイトル:『竜とそばかすの姫』
監督・原作・脚本:細田守
企画:スタジオ地図
製作指揮:沢桂一
出演:中村佳穂
   成田凌
   染谷将太
   玉城ティナ
   幾田りら
制作国:日本
上映時間:121分
公開:2021年

関連オススメタイトル

同監督の映画。2010年に公開。

青春映画。SF要素もあります。

あらすじ「仮想世界で取り戻した歌声」

母の死をきっかけに大好きだった歌をうたえなくなってしまった女子高生「すず」は、友人の誘いにより仮想世界「U」へと足を踏み入れる。現実と切り離された「U」の中で自由に歌えるようになった「すず」。その歌声で世界中から注目される存在となった「すず」だったが、「竜」と呼ばれる謎の存在との出会いで彼女の時間は加速していく。

ココが見どころ

GOOD

  • 空気・雰囲気づくりが上手い
  • 世界観を表現し、よく動く、高い映像技術
  • 現代人にシンパシーを感じさせる闇

BAD

  • 闇深いテーマが多い(ネット中傷など)
  • 締め方が雑

総評★★★「ふつう」

映像は綺麗で圧倒されますが、ストーリーも加味して評価すると

ふつう。

現実と仮想世界、青春要素と心の闇、さまざまなギャップで視聴者を世界観に浸していく作品。とくにネット世界での匿名による「人間の醜さ」描写は、現代人にはなじみ深い問題で共感しやすいですね。そこに主人公の過去や、年頃の青い悩み、クセが強いけど心強い味方である友人の存在などの要素が組み合わさり、自然と主人公を応援したくなっていきます。

ただ少し闇が強すぎるため中盤までに上手く世界観へ没入できないと、中だるみを感じてしまうかも。とくにディズニーのようなミュージカルパートは感情移入の程度で印象がガラリと変わります。

最大の不満点を挙げるならストーリー、とくにクライマックスの締め方。扱っているテーマがナイーブなのに締め方は大雑把過ぎて、小骨が喉に刺さったまま”とりあえず”エンディングを迎えることになります。クライマックスの盛り上げ方は良かったのに、その後の結び方が雑過ぎて残念な印象が残ってしまいました。

見映えはいいのに味は普通。世界観の表現や演出・広げ方は良いけど、ストーリーは「なんとなく良い雰囲気にしといて」で仕上げたような。そんな作品。

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