映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』あらすじ感想評価

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映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』

今回は映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

映画『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』 の基本データ

タイトル:『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』
監督:デヴィッド・リーチ
脚本:クリス・モーガン
   ドリュー・ピアース
出演:ドウェイン・ジョンソン
   ジェイソン・ステイサム
   イドリス・エルバ
   ヴァネッサ・カービー
   ヘレン・ミレン
公開:2019年

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あらすじ「ホブスとデッカード。不倶戴天の武闘派コンビ結成」

元FBI特別捜査官「ルーク・ホブス」と、元イギリス軍特殊部隊員の「デッカード・ショウ」。
敵対した過去から犬猿の仲となっている二人に、政府は行方をくらませているMI6の女性諜報員「ハッティ」の保護を依頼する。
苦労の末にハッティを発見する二人だったが、彼女の口から衝撃的な事実が告げられ、深刻な現実を知ることに。困惑する一行に黒いスーツをまとった男「ブリクストン」が襲いかかり、状況はより混迷を極めていく。

おすすめ視聴者・読者層キーワード

  • カーアクション
  • 格闘アクション
  • 裏社会
  • ヒューマンドラマ

ココが見どころ

いつもと毛並みが違うワイルド・スピード

今回は元アメリカ外交保安部捜査官の「ホブス」、元イギリス軍特殊部隊員の「デッカード」。ここに謎の女性「ハッティ」を交えて主軸にストーリーが展開。今までミッションをともにしたファミリーたちは登場しません。原題の『Fast & Furious Presents: Hobbs & Shaw』が示す通り、この不倶戴天のホブスとデッカードが大立ち回りを魅せます。
今までのシリーズ同様にカーアクションにも力を入れていますが、武闘派の二人がメインとなっているせいか見どころとしては格闘アクションの方が印象に強く残ります。武闘派といっても二人のスタイルは異なり、片やパワフル、片やスタイリッシュな戦闘シーンを魅せてくれました。この緩急がついた演出でストーリーのテンポが非常によく、終盤へ進むにつれて二人のスタイルも段々とかみ合っていく。この辺りは同シリーズの『X2』で「ブライアン」と「ローマン」の関係に近いものを感じますが、過激さにおいては今作の方が上ですね。
いつも通りの『ワイルド・スピード』からは外れていますが、クレイジーな立ち回りは健在なので、アクション映画として似た見応えを感じました。

そんな武闘派な二人のストーリーですが、今作では格闘戦で歯が立たない敵「ブリクストン」が登場。超人的な能力と暗い背景をもつ人物ですが、一番に魅力を感じるのは、彼の陣営が繰り広げるバイクアクション。
メインの二人が格闘戦に寄った印象が強いせいか、街中を疾駆する高速バイクアクションは敵陣営が色濃く描かれています。カーアクションとは違った、ロマンあふれるスッキリとしたチェイスシーンは非常にカッコ良かった。
キャラの魅力を除けば、今作の一番の見どころは彼らの織りなすバイクアクションかもしれません。

総評★★★★「スピンオフ作品としては非常に良かった」

シリーズの正当な続編として出していたとしたら、今までのファミリーが登場しない点でモヤモヤしてしまい、評価は下げたかもしれません。
ホブスとデッカードは人気キャラではありますが、やはり『ワイルド・スピード』の主軸を担うキャラとしては少し違和感があるため、「スピンオフ」の立ち位置が相応しいと感じました(悪い意味はまったく含んでおりません)。
カーアクションを期待した『ワイルド・スピード』ファンなら少し期待を外したかもしれませんが、アクション作品として単純にクオリティが高くテンポも良好。メイン二人のファンなら十分以上に楽しんで観られるでしょう。

まとめも含めて「格闘アクション」>「カーアクション」の印象が強く残り、長期シリーズとなった『ワイルド・スピード』に新しい風を吹き込む意味としては非常に有用な一作でした。

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