アニメ『タイムスリップ10000年プライム・ローズ』あらすじ感想評価

プライムローズ アニメ
プライムローズ

アニメ『タイムスリップ10000年プライム・ローズ』

今回はアニメ『タイムスリップ10000年プライム・ローズ』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

評価★★
 設定      ★★★★

 キャラクター  ★★★
 ストーリー  

作品キーワード

  • タイムスリップ
  • SF
  • 昭和
  • ヒロイン

『タイムスリップ10000年プライム・ローズ』の基本データ

タイトル:『タイムスリップ10000年プライム・ローズ』
原作・構成:手塚治虫
制作:手塚プロダクション
監督:出崎哲
脚本:藤川桂介
キャラクターデザイン:手塚治虫
           清水恵蔵
音楽:大野雄二
絵コンテ:石黒昇
作画監督:清水恵蔵
原画:四分一節子
   小林ゆかり
   川筋豊
   中島ゆうこ
   小椋真由美
動画:関口重晴
   大塚典子
   前島健一  
   滝沢明美
出演:岡本茉利
   水島裕
   堀絢子
   池田秀一
制作国:日本
上映時間:84分
公開:1983年

原作:

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あらすじ「大事件の真相を追い、1万年後の未来へ」

軍事惑星デス・マスクが突如地球へと降下をはじめ、その破片は日本とアメリカに落下。その衝撃で多くの住民が1万年後の未来へと飛ばされてしまった。タイムパトロールの「タンバラ・ガイ」は調査のために未来へと向かうのだが、その世界では2つの種族が熾烈な争いを繰り広げていた。

ココが見どころ

惹きつけられる設定

(主人公視点の20XX年から)1万年後の未来は古代ローマのような世界観。生物や武器にはファンタジー要素が盛られ、奴隷として虐げられている人々を救うという小目的もわかりやすかったです。
ストーリーは比較的シンプルですがつなぎ方がかなり不自然なため、「わかりやすいけど納得はできない」まま進行します。キャラクターが発想から行動に移るまでのプロセスが省略されているせいで、ストーリーの消化不良を起こします。単純に尺が足りないせいかも?

キャラクターの魅力は薄め。昭和の価値観?

アクの強いキャラクター設定やストーリーは、作風というより時代を感じさせます。わかりやすいのは冒頭から登場する主人公の弟「分烈」。無理矢理タイムマシーンに乗り込んで調査に同行し、食料を勝手に拝借。化け物魚に襲われ、自分をかばった兄が負傷してもほとんど悪びれる様子もなく(本当に一瞬だけ気遣った素振りをみせるだけ)、制止の声も聞かずに行動を共にします。序盤である程度ヘイトを稼ぎ後半で挽回するキーキャラクターの動きを期待していたのですが、ストレスをかけるだけで何もありませんでした。

他のキャラクターも不注意で人に石を蹴飛ばしておいて何も言わないなど、全体的に「謝る」というシーンが極端に少なかったです。84分の短い尺に収めるためなのかは不明ですが、内面の魅力はまったく感じませんでした。

プライム・ローズのお色気シーンは多く用意されているので、当時の男子小学生はドキドキしながら見ていたのかもしれないですね。

総評★★「時代を感じる価値観」

平成中期のアニメの価値観だったらギリギリ★3。それ以降の価値観だと★2くらいが妥当かなと思います。プライム・ローズのキャラクターデザインに惹かれる方はもう少し上がるかな?
期待感のある設定を飲み込むのが少々厳しいストーリー描写でした。昭和の味のある絵も繰り返しや単調なところが不自然に多かったので評価しづらいですね。

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