映画『さんかく窓の外側は夜』
今回はミステリホラー映画『さんかく窓の外側は夜』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
評価★★★
キャラクター ★★★★
ストーリー ★★★★
謎解き ★★★
ホラー ★★★
こんなキーワードが気になる方にオススメ
- ミステリー
- ホラー
- 人間ドラマ
- 超能力
- 幽霊
- マンガ原作
『さんかく窓の外側は夜』の基本データ
タイトル:『さんかく窓の外側は夜』
原作:ヤマシタトモコ
監督:森ガキ侑大
脚本:相沢友子
出演:岡田将生
志尊淳
平手友梨奈
滝藤賢一
筒井道隆
公開:2021年
上映時間:102分
原作:『さんかく窓の外側は夜』ヤマシタトモコ
関連オススメタイトル
「実写化」や女性人気からチョイス。ミステリ要素はありますが、ホラーはありません。
「ホラー」要素から。内容的にミステリーも少し。
あらすじ「君は、今まで自分が見てきたものを否定するのですか?」
書店員「三角康介」は霊が見える特異体質に幼いころから悩まされていた。ある日、三角は除霊師「冷川理人」にその能力を買われ除霊の仕事に勧誘される。助手として働きはじめ数々の除霊現場を渡り歩くことになった三角は、刑事「半澤」の依頼から連続殺人事件の謎を追っていくことに。
ココが見どころ
運命の出会いがもたらすものとは?
導入からホラー&ミステリーの雰囲気づくりはバッチリ。世界観や設定も無理なく飲み込めます。謎解きは霊視能力などを起点としているので、ふんわり雰囲気でミステリを楽しみつつ人間ドラマを楽しんでいくことになります。
主人公「三角康介」の悩みは「もし自分に霊能力があったら」と仮定してみると想像しやすく、感情移入するのは主にこのキャラクター。長年悩まされてきた能力を理解してくれる「冷川理人」に惹かれていくのも自然に同調できます。この冷川という人物がミステリアスで、彼をどう見るかで作品の評価が変わっていきます。女性を中心に受け入れやすい内容ですが殺人現場を渡り歩くので、出血表現が苦手な方はご注意ください。
総評★★★「中盤までの雰囲気の作り方はお見事」
言葉少なに情緒や心情を感じ取らせる表現はとても日本映画らしい。方向性は間違いなく国内向けの内容。
複線の回収の仕方や日本人の「情」に訴えるやり方は非常に上手く、中盤から終盤にかけての畳みかけは惹きつけられた。反面、感情表現に長く尺を取り過ぎて飽きてしまい、クライマックスは少し退屈。良くも悪くも人間ドラマに頼った「日本映画」らしい映画という印象でした。男性も楽しめますが、キャスティングやスキンシップの多い演出から、メインターゲットは明らかに女性層向けになっています。霊視能力の性質上、原作からBL要素は結構高そうですね。
コメント