今回の花言葉は「誰もがあなたを慰める」「清明」「高貴」。
『デルフィニウム』です。
様々な動物に姿を重ねられる花で、可愛らしい姿も含めて魅力的な花ですね。
基本データ
学名
Delphinium
和名
大飛燕草(オオヒエンソウ)
英名
「Delphinium」「Larkspur」
科名
キンポウゲ科
属名
デルフィニウム属
開花時期
5~6月
花言葉
「誰もがあなたを慰める」、「清明」、「高貴」、「傲慢」、「あなたは幸福をふりまく」など
花色
青、紫、白、ピンク、など
花名の由来は「イルカ」と「燕」と「ひばり」
「デルフィニウム」の学名「Delphinium」はギリシャ語の「delphis」に由来します。
日本語に訳すと「イルカ」という意味です。
これは蕾の形がイルカに似ていることに因んでいます。
和名の「大飛燕草(オオヒエンソウ)」は分かりやすいですね。
こちらは花の形が燕に似ていることに由来します。
そして英名の「Larkspur」は「ひばり」。
他の国ではもっと様々な種類の動物の名前で呼ばれているかも知れませんね。
花言葉の由来は「イルカと少年」のエピソードから
「デルフィニウム」の「清明」や「高貴」といった花言葉は、花自身の鮮やかな色と優しく咲く姿が由来といわれていますが、「誰もがあなたを慰める」の花言葉はとある「イルカと少年」のエピソードに由来します。
- 心の優しい青年「オルトープス」が海で釣りをしていました。
- 彼が誤って海に落ちて溺れていたところをイルカに助けられました。
- 動物が好きな「オルトープス」は、それ以来イルカと遊ぶようになりました。
- しかしイルカは魚を大量に食べるため、周りの漁師たちはその様子をよく思いませんでした。
- やがて漁師たちはイルカを殺そうと動きますが、それを知った「オルト―プス」はイルカを逃がします。
- イルカを逃がした「オルト―プス」に漁師たちは怒り、彼を殺してしまいます。
- 悲しんだイルカは神に祈りを捧げ、「オルト―プス」の魂は花として大地に咲きました。
というギリシア神話です。
「デルフィニウム」は心優しい青年の生まれ変わりだったんですね。
悲しいエピソードですが、この青年の優しい心が「デルフィニウム」の花言葉に影響していると知ると、より魅力的に感じられます。
ブーケとして人気な理由はサムシングブルー
「デルフィニウム」は結婚式に使われるブーケとして人気のある花です。
これは「サムシングブルー」という欧米の言い伝えに由来します。
サムシングブルーは「花嫁が何か青いものを身に着けると幸せになれる」という言い伝えです。デルフィニウムには青い種類が多く、美しい容姿なのでピッタリの花ですね。
多くの花を咲かせることから「あなたは幸福をふりまく」という花言葉も持っていることに加え、咲く時期もジューンブライドと重なるので、好条件が見事にマッチしています。
暑さに弱い花
デルフィニウムは暑さに弱い花です。
特に日本の夏のような高温多湿な時期は、乗り越えられずにほとんどが枯れてしまいます。
育てる際は場所や環境に気を付けましょう。
毒「デルフィニン」には注意を
「デルフィニウム」には前向きな意味を多く持つ花ですが、一つ問題があります。
「デルフィニン」という毒をもつことです。人間が摂取すると下痢や嘔吐を起こします。
人間の死亡例はほとんどありませんが 、放牧中の山羊や牛が死亡するケースが多く報告されています。この毒の性質から「傲慢」の花言葉がつきました。
デルフィニウム自体は大変魅力的な花なのですが、取り扱いには気を付けましょう。
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