終末感をまとった短編アニメ作品『つみきのいえ』あらすじ感想評価

オススメ紹介

『つみきのいえ』

今回は短編アニメ作品『つみきのいえ』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

評価★★★★
 キャラクター  ★★★★
 ストーリー   ★★★
 世界観     ★★★★★

作品キーワード

  • 世界の終末
  • 家族
  • 短編アニメ

『つみきのいえ』の基本データ

タイトル:『つみきのいえ』
仏題:『La maison en petits cubes』
監督:加藤久仁生
脚本:平田研也
製作:日下部雅謹
   秦祐子
ナレーション:長澤まさみ
公開:2008年
上映時間:12分
制作国:日本

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水没した街で一人で暮らす老人」という終末感をまとわせながらも、物語は決して暗くありません。上映時間は12分ほどですが、情報不足をまったく感じない内容でした。セリフや語りが無いため実際にはストーリーに説得力を持たせる情報が足りないはずです。しかし丁寧なアニメーションと穏やかなBGMで想像力を掻き立てられ、視聴者の中で物語が補完されます。

「こんなやりとりがあったんだろうな」
「きっとあんな事を話しているんだろうな」
人によって物語の感じ取り方はまったく違うでしょう。それも踏まえた上で、ストーリーの脈絡がまったく破たんしていない点が素晴らしかった。

総評★★★★「視聴者に物語を補完させるおもしろさ」

今回はナレーション無しのものを視聴しましたが短編アニメなのに内容が充実していて、十分以上に満足感を味わえました。
「涙が溢れて止まらない」といった感動ではなく、「じーんと胸の内に響く」ような感動を覚えます。小学生くらいの歳に観たら、心の片隅にひっそりと置かれ続けるような作品でした。女性や親子を中心に楽しめるので、未試聴の方はぜひ。

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