今回の花はシクラメン。
花言葉は「内気なはにかみ」などです。
基本データ
学名
Cyclamen persicum
和名
篝火花(かがりひばな)など
英名
Cyclamen,sow bread
科名
サクラソウ科
属名
シクラメン属
開花時期
10~4月
花言葉
「内気なはにかみ」「遠慮」「気おくれ」など
花色
赤、白、ピンクなど
「シクラメン」の由来
シクラメン(Cyclamen)という名前はギリシア語の「kuklos」に由来します。円(circle)という意味の言葉です。
これには
・花の形が丸く見えることから名づけた
・球根の丸い姿から名づけた
・実のついた茎がらせんを描くように巻いている姿から名づけた
など複数の説があります。
ソロモン王とシクラメンの伝説
シクラメンには古代イスラエルの王『ソロモン』と縁のある伝説があります。
ソロモン王は草花が好きだったため、自らの王冠にも草花のデザインを取り入れたいと考えました。
その思いから様々な花と交渉しましたが、多くの花から断られてしまいます。
そこで唯一ソロモン王の交渉に頷いたのがシクラメンです。
ソロモン王は感謝しその旨を伝えると、それまで顔を上げていた彼女は嬉しさなのか恥ずかしさなのか、下を向いてしまいます。
この仕草がシクラメンの花言葉である「内気なはにかみ」の由来とされています。
伝説にはいくつかバリエーションがありますが、どれもソロモン王がシクラメンの健気な姿に胸を打たれるパターンがほとんどです。
シクラメンもソロモン王を愛しており、彼が亡くなった際には誰よりも深く悲しんだといわれています。
シクラメンの別名
篝火花(かがりひばな)
とある貴婦人がシクラメンを見て「かがり火のような花」と評して、それを聞いた植物学者によって名づけられました。赤いシクラメンの姿を見たのでしょう。
ブタのパン,ブタの饅頭
英名の「sow bread」を訳して名づけられました。
放し飼いのブタがシクラメンの球根を食べてしまったことに由来する名前です。
ブタはきれい好きな生き物と知っていますが、可愛らしいシクラメンにそう名付けられると、少しモヤッとします。
シクラメンの他の花言葉
英語の花言葉
「shyness(内気)」
「timid hope(遠慮がちな期待)」
「resignation and good-bye(退職と別れの言葉)」
赤
「嫉妬」
白
「清純」「綿密な判断」「気遣い」
ピンク
「憧れ」「内気」「希望」「はにかみ」
紫
「思いが響き合う」「絆」
非常に思いやりのこもった花言葉が揃っていますが、赤の「嫉妬」の花言葉が少し意外でした。
人に贈る際には誤解されないように、しっかり想いを伝えて贈りましょう。
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