今回の花は『松』。
花言葉は「不老長寿」などです。
基本データ
学名
Pinus spp
和名
松
英名
Pine
科名
マツ科
属名
マツ属
開花時期
4~5月
花言葉
「不老長寿」、「永遠の若さ」、「哀れみ」、「同情」など
花色
赤、黄、紫、茶など
花名の由来
松の名前の由来にはいくつか説があります。
- 神を待つ
- 神を祀る
- 縁を保つ
などの意味から転じて松というなったとされています。
お正月の門松として飾られるなど日本人にはなじみ深く、縁起の良い植物です。
裸子植物の一種で、花弁や「がく」がない見た目が印象に残る花ですね。胚珠がむき出しになっているのが裸子植物の特徴ですが、学生時代に勉強した覚えがあります。
綺麗な花弁や香りで虫を誘い、花粉を運んでもらう他の花とは違い、松は風によって花粉を運んでもらいます。
ギリシア神話に登場する松
日本人になじみの深い松ですが、ギリシア神話にも関係があります。
ギリシャ神話に登場するゼウスやハデスといった神々の母『女神レア』は、ある羊飼いに恋をしていました。
しかし羊飼いには既に恋人がおり、レアの好意を受け入れることはしませんでした。
そんな羊飼いの態度にレアは嫉妬し、彼を『松』の姿に変えてしまいました。
そこまでしたにも関わらず、レアは羊飼いへの想いと決別することが出来ず、その松の木の下で嘆き悲しみ続けます。
そんな姿に同情したゼウスは、松の木を常緑樹(1年を通して緑の葉をつけている樹木)にします。
毎度のことですがレアにしろゼウスにしろ、現代の日本人から見れば神々の振る舞いは、非常に身勝手に見えますね。
松の花言葉の由来
花言葉「不老長寿」、「永遠の若さ」の由来は松が長命な種であることに由来します。
先に述べた通り、松は一年中緑を見ることが出来る常緑樹です。
その衰えを感じさせない様子から、その花言葉がつきました。
「哀れみ」や「同情」の花言葉は、ギリシア神話においてゼウスがレアに情けをかけたことに由来します。
個人的には羊飼いに対して情けをかけてあげて欲しいところです。
松竹梅
過去に書いた『梅』の記事を参考にどうぞ↓
日本において、松はとてもめでたい植物として定着していますね。
「松竹梅」のような格付けを表す言葉もありますが、本来は特に上下関係もなく、どれも縁起の良い花ですね。
3つとも寒さに強く、松と竹は日本に元々自生したことに加えて、梅とともに中国で好まれていた習慣が伝わり現在のような立ち位置になりました。
コメント