『ワイルド・スピード SKY MISSION』あらすじ感想評価|シリーズ第7作

ワイルドスピードSKYMISSION オススメ紹介
ワイルドスピードSKYMISSION

『ワイルド・スピード SKY MISSION』

今回は映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』 の基本データ

タイトル:『ワイルド・スピード SKY MISSION』
監督:ジェームズ・ワン
脚本:クリス・モーガン
出演:ヴィン・ディーゼル
   ポール・ウォーカー
   ドウェイン・ジョンソン
   ミシェル・ロドリゲス
   ジョーダナ・ブリュースター
   タイリース・ギブソン
   リュダクリス
   ナタリー・エマニュエル
公開:2015年

関連オススメタイトル

あらすじ

オーウェン・ショウ」率いる国際犯罪組織からレティを奪還した「ドミニク」たち。平穏な日常を取り戻したファミリーだったが、過去の記憶を失った「レティ」、刺激的な日常が恋しく思う「ブライアン」は複雑な感情をかかえてしまう。家族を想うが故にどんどんと絡まっていくそれぞれの感情。しかし彼らの背後に弟の復讐を目論む「デッカード・ショウ」の影が刻々と迫っていた。

おすすめ視聴者・読者層キーワード

  • カーアクション
  • 裏社会
  • ヒューマンドラマ

ココが見どころ

ストーリーの主軸をスムーズに消化できる序盤

ジェイソン・ステイサムの演じる「デッカード・ショウ」の登場により、今作の開幕はいつもの雰囲気と毛色が違う。危険な空気をまといながら暴力の痕跡が残る病院を後にしたと思ったら、シリーズ屈指の武闘派ホブスを余裕の表情で相手どる姿はあまりにも底が見えない。
ところ変わってカーレース会場を訪れたドミニクとかつての記憶を失っているレティ。どこか懐かしい雰囲気をまとった会場で親しげに話しかけてくるギャラリーを前にレティは困惑。耐えきれなくなり会場を後にするレティの姿に、ドミニクはやるせない表情を浮かべる。
『ワイルド・スピード』のもう一人の主人公「ブライアン・オコナー」にもフォーカスが当てられる。ミニバンに乗って子どもの送り迎えをするブライアンだが、乗り慣れていないミニバンの操作に困惑した様子。「すぐ慣れる」と言われて「それが怖い」と返す姿に、過去シリーズのイカれた運転を目にしてきた視聴者は首肯することしかできない。
20分も経っていない段階で「新しい強敵の登場」「レティの記憶に対する苦悩」「ブライアンの穏やかな日常」といった物語の主軸となる要素をキレイに紹介してくれる。情報が非常に多くなってきた長期シリーズだが、短い尺で必要十分以上の情報量を詰めてくれた。

激動の後半戦

序盤にオコナー一家が見せるのどかな風景と相反するように、後半はまさしく激動。タイトルにある「SKY MISSION」から視聴前にも何となくアクションの方向性は予想できるが、カーアクションの迫力は予想していたものを優に超える。技術の発達もありカーアクションには最新技術が導入されよりシステマチックに……なるかと思いきや、しっかりとイカれた光景も見せてくれた。「崖がある」といわれてなぜブレーキではなくアクセルを踏むのか。
格闘アクションもドミニクやブライアンが魅せてくれるが、思いもよらなかった人物も活躍してくれるのでお楽しみに。

総評★★★★★「シリーズファンにはとくに忘れられないエピソード」

「車は空を飛ばない」というオコナー親子の会話がストーリーの根幹を語ったシリーズ7作目。
アクションの爽快感と同時に感動要素が非常に高く、ハードルの高くなった長期シリーズでも視聴者の期待に十分以上に応えてくれました。
これだけ人物が多くなってきた中でも埋もれる個性がなく、とくに視聴者の声を代弁するローマンの姿は眺めているだけで笑えますね。新キャラクターであるデッカードも存在が強く、敵対キャラとして非常に立っていました。

『ワイルド・スピード』シリーズも長くなり、ターニング・ポイントといえる作品も語ってきましたが、これほど大きなターニング・ポイントは今までありませんでした。ストーリー終盤には関わった人たちの愛が感じられ、シリーズファンには間違いなく忘れられないエピソードとなったでしょう。あまり掘り下げすぎるとネタバレになってしまうので深くは申し上げませんが、思い出深い最高の作品となりました。クオリティも全体的に安定して高く、個人評価は★5とさせて頂きます。

ありがとうございました。

コメント