映画『ワイルド・スピードX2』
今回は映画『ワイルド・スピードX2』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
映画『ワイルド・スピードX2』の基本データ
タイトル:『ワイルド・スピードX2』
監督:ジョン・シングルトン
脚本:マイケル・ブラント
デレク・ハース
出演:ポール・ウォーカー
タイリース・ギブソン
エヴァ・メンデス
コール・ハウザー
リュダクリス
デヴォン青木
ジェームズ・レマー
公開:2003年
前作はコチラ
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あらすじ「『ブライアン』の相棒、『ローマン・ピアース』登場」
警察から追われる身となった「ブライアン・オコナー」は逃亡先のマイアミでもその卓越したドライビングテクニックを活かし、ストリートレースで名を馳せていた。FBIは彼の技術に目をつけ、マイアミの麻薬密売組織への潜入捜査を依頼する。そのミッションの難易度の高さに「相棒」が必要だと考えたブライアンは、旧友「ローマン・ピアース」を訪ねるのだが……。
おすすめ視聴者・読者層キーワード
- アクション
- 裏社会
- 車
ココが見どころ
パワーアップしたカーアクション
確実にパワーアップしたアクション。前作を視聴した方なら鳴り響くエンジン音に否が応でもテンションを上げられるでしょう。
マシン自体のカッコ良さもさることながら、やはり素人も目を離せない卓越した(というかイカレてる)ドライビングテクニックがたまらない。
事故シーンもかなり迫力があるが、血しぶきが舞うようなキツイ表現があるわけでないため敷居は高くない。強いて言うならば脅迫シーンが少し怖かった。
カーアクションを期待して視聴した方には十分満足のいくクオリティでした。
人間ドラマは少しパワーダウンか?
身内・家族として信頼関係が大きなテーマだった前作と比して、今作では相棒としての信頼関係が問われる。この「相棒」という関係を非常に濃く描写しており、過去の一件で失われた信頼がミッションの進行とともに蘇っていく。もともとウマが合ったのであろう細かなやりとりで「相棒」感が小気味よいテンポを生み出した。お互いの女性関係に関する信頼の厚さは流石の一言。シリアスなシーンでも所々で笑いを誘うのはズルい。
反面、そのテンポの良さから前作の胸に染み込んでいくような人間ドラマとは違う読み味となる。どちらが良いとは一概には言えないが男の悪ノリ要素が増したため、作品のターゲットはより男性に傾いた形となった。
総評★★★★「悪ノリと迫力が増したワイルドアクション」
前作『ワイルド・スピード』を観た人にとっては、全体的にパワーアップした演出には満足できるのではないだろうか。反面、前作の感情表現による複雑な人間ドラマは少し弱くなり、「ドミニク・トレット」とのその後を期待していた方は肩透かしを食らったかもしれない。
散々「前作」を引き合いに出してしまったが、単体としても観られるストーリーとクオリティは確保されている。後のシリーズ作品にも続くため、個人的にはシリーズ通しての視聴をオススメしたいが、どうしても単体で観たい方でも問題はない。
遊び心のある描写が増えた今作。その奔放な作品性とともに、『ワイルド・スピード』シリーズが加速し始めた作品といえるでしょう。
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