今回の花は「ネモフィラ」。
その可憐な容姿から人気の高い花です。
基本データ
学名
Nemophila
和名
瑠璃唐草
英名
Baby blue eyes
科名
ムラサキ科
属名
ネモフィラ属
開花時期
4~5月
花言葉
「私はあなたを許す」「愛国心」「どこでも成功」「清々しい心」「荘厳」「可憐」など
花色
青など
花名の由来
ネモフィラという名前は「nemos(小さな森)」と「phileo(愛する)」というギリシア語に由来します。
森の近くの明るい陽だまりに自生することから名づけられました。
英名の「Baby blue eyes」は見た目そのままの意味ですね。
悲恋の物語
ネモフィラはギリシア神話にも登場した花です。
ある日、美しい女性に恋をしていた一人の男性が神様に願いました。
「この恋が叶うのならば、死んでもいい」
その願いは聞き届けられ、男性は望みの通り意中の女性と結ばれます。
そして結婚式の夜、約束通り男性の命は神様に捧げられます。
悲しみに暮れた女性は、夫に会うために冥界まで行きますが、冥界の門は固く夫と合うことは出来ません。
泣きながら延々と門の前で待ち続ける女性はやがて、不憫に思った神様に「花の姿」へと変えられます。
その花こそが「ネモフィラ」です。
悲しい恋の話ですが、もし花になったネモフィラがその後夫と出会えたのなら、一種の救いのある物語なのかもしれません。
オオイヌノフグリ
ネモフィラとよく似た花に「オオイヌノフグリ」という花があります。
別名が「瑠璃唐草」というところも似ていますが、こちらはオオバコ科クワガタ属の花なので全く違う植物です。
具体的な見た目の違いは
・ネモフィラの方が花の大きさが少し大きい
・葉の形が異なる(ネモフィラはギザギザ。オオイヌノフグリは円形)
といったものです。
オオイヌノフグリは道端で見かけやすい所も相違点ですね。
ちなみにオオイヌノフグリの名前の由来は、まぁ、そのままの意味です。
あと「イヌノフグリ」という似た名前の花もいますが、もちろんネモフィラとは関係ありません。
(「オオイヌノフグリ」との簡潔な違いは、「オオイヌノフグリ」は外来種。「イヌノフグリ」は日本原産です)
青く可憐な花
ネモフィラはその青く可憐な見た目から、とても人気の高い花です。
花言葉も「私はあなたを許す」「愛国心」「どこでも成功」「清々しい心」「荘厳」「可憐」といったポジティブなものが揃っています。
ギリシア神話は悲しい話ですが、それも一層花の魅力を引き出していますね。
今回はここまで。では。
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