アニメ『甲鉄城のカバネリ』評価感想|オススメ作品紹介

甲鉄城のカバネリ アニメ

今回はアニメ『甲鉄城のカバネリ』を紹介。
あらすじ、感想、評価、個人的な関連オススメ作品をまとめました。

(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます) 

オススメ度★★★★
 キャラクター ★★★★
 ストーリー  ★★★★
 設定     ★★★★
オススメ視聴者層の好み
・ダークファンタジー
・ゾンビ

『甲鉄城のカバネリ』の基本データ

タイトル:『甲鉄城のカバネリ』
キャッチコピー:「貫け、鋼の心を」

監督:荒木哲郎
シリーズ構成/脚本: 大河内一楼
発表年:2016年
話数:全12話

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あらすじ「不死の怪物カバネの脅威に、人類の反撃がはじまる」

世界に突如現れた不死の怪物「カバネ」。

カバネの脅威から身を守るため、人類は各所に砦を築き、息苦しい生活を送っていた。

蒸気鍛冶の少年「生駒(いこま)」はカバネを倒すべく、独自の武器を開発し反撃の狼煙を上げる。

感想・評価

設定★★★★

不死の怪物「カバネ」が跋扈する日本に似た世界観

カバネ:不死の怪物。噛まれたものもカバネとなり、人としての理性を失う。
カバネリ:体はカバネとなりつつも、人格や理性を保った存在。

「カバネ」の存在自体は「ゾンビもの」としてよく見られるが、「カバネリ」という存在や鉄道を使った人間社会の表現により目新しく感じる。

キャラクター★★★★

「人」と「カバネ」。その間で揺れる「カバネリ」の関係性がかなり重要な要素。
主人公「生駒」はカバネリとしての葛藤を抱えつつ、無情な世界を生き抜いていく。

主人公 「生駒(いこま)」

カバネが原因で妹を失った過去をもつ。

カバネに噛まれるも、自ら開発したウイルス浸食を食い止める器具により命をつなぎ止め、「カバネリ」となる。

以降は「ツラヌキ筒」という自作の武器を手に、カバネと戦う。

ヒロイン 「無名(むめい)」

小柄で可愛らしい少女だが、こちらもカバネリ。

特殊な育ちから人間関係に疎く、周囲と距離を取っていたが、ストーリーの進行につれて少しずつ信頼関係を築いていく。

銃をメイン武器にしつつ、身体能力を活かして臨機応変に立ち回る。

ストーリー★★★★

いわゆる「ゾンビもの」に近いため籠城戦が頻発するが、物語が進行するとともに、状況を打開すべく各キャラクターが自ら戦場へ行くシーンが増えていく。

序盤は謎に包まれている部分が多く、主人公生駒もめまぐるしく変化する状況に振り回される。

世界観や設定が明らかになるにつれて、生駒の覚悟が固まり、物語の集着点も自然と明確になっていく。

序盤・中盤の物語の引き込み方が良かっただけに、終盤は少し失速した印象を受けたが、全体としては十分以上に楽しめた。

総評★★★★「安定して楽しめるダークファンタジー」

独特な怪物や鉄道要素を和風テイストでまとめあげた世界観が独特。

とくに序盤・中盤の世界観への引き込み方が見事。

物語の進み方も違和感を感じ辛く、話の更生は丁寧に作られている印象を受けた。

「万人受け」という観点だと、ゾンビが登場するダークファンタジーのため評価を上げづらいが、それを抜けば一つの王道作品として綺麗に仕上がっている。

「ゾンビもの」「アクション」「過酷な世界観」。どこかに気になる要素があるならばオススメしたい。

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