今回は映画『新しい人生のはじめかた』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
『新しい人生のはじめかた』の基本データ
タイトル:『新しい人生のはじめかた』
監督:ジョエル・ホプキンス
出演:ダスティン・ホフマン
エマ・トンプソン
アイリーン・アトキンス
公開:2008年
あらすじ「『仕事』と『娘の結婚』。両方大事なんだけど……」
長根に渡って作曲の仕事をこなしてきた「ハーヴェイ」は上司から「次のプレゼンには若手を起用する」と告げられる。
娘の結婚式を控えていたハーヴェイは慌ただしく式場のロンドンへ向かうものの、仕事のことが頭から離れず落ち着かない様子。
そんな彼を見る周りの目はどこか冷たく……。
視聴者・読者層キーワード
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映画『歩いても 歩いても』
離れていた家族との日常を描いた映画。
恋愛要素はありませんが、日本の情緒も深く感じ取れる作品です。
こちらも大人が共感しやすい内容の作品ですが、「読後感」はかなり異なります。
ココが見どころ
「共感力」が大きい。
メインキャラクターとして描写されるのは2人。
仕事が上手くいかず、結婚式を控える娘をもつ父親「ハーヴェイ」。
母親の頻繁な連絡に悩み、プライベートの時間をもてない統計局員「ケイト」。
この2人の境遇や悩みも分かりやすいですし、この2人の周りの人間にも共感できる。
とくにハーヴェイはいかにも「自分勝手にいばり散らす父親」という性格のため、そんな父親をもつ娘としては少し扱いに困りそうです。
離婚で離れた父親ならなおさらの話。
日本人でもその辺りは変わりませんね。
このような「共感力」が強いことから物語がスルッと入りやすく、ストーリー的には女性の方が受け入れやすい映画になっています。
総評★★★「悩める大人の日常に、しずかに訪れる幸せ」
序盤は切ない。開始30分は我慢の時間。
父親は辛いし、娘も辛い。それぞれに同情することもできるが、それぞれを非難することもできる。
素直になるのって大事だけど、やっぱり難しい。
なんていう当然のことを改めて認識してしまう映画ですね。
盛ってそうな演出はあるもののご都合主義は少なめ。
内容的に派手なものはなく、大人の悩める日常を描いているため、ターゲットとなる年齢層は高めになりそうです。
とくにハーヴェイの父親像は若年層からは受け入れ難いため、娘視点に上手く落とし込めないと評価は上げ辛いか。
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