ババヌキによるデスゲーム映画『ジョーカーゲーム』あらすじ感想評価

ジョーカーゲーム オススメ紹介
ジョーカーゲーム

映画『ジョーカーゲーム』

今回は映画『ジョーカーゲーム』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

似たタイトルに『ジョーカー・ゲーム』がありますが、まったく内容は異なるのでご注意ください。
あちらは小説原作で映画、アニメも展開しています。

映画『ジョーカーゲーム』の基本データ

タイトル:『ジョーカーゲーム』
監督:渡邊貴文
脚本:竹内佑
出演:北原里英
   高月彩良
   小池唯
公開:2012年

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  • デスゲーム
  • ゲーム

あらすじ「『ババヌキ』によって人材を選別する計画が今始まる」

先進国中で最下位となった平均学力を憂いた政府は、ババヌキによる優秀な人間の選別を計画する。勝てば優秀な人材として栄光を手に入れ、負ければ矯正施設へと送られてしまう。
政府の思惑を知らぬままにテストケースとして集められた少年少女たちが選びとる運命とは……。

ココが見どころ

見どころ

人間力を確認するために「ババヌキ」を行い、最後までババを持っていたものは矯正施設に送られるという何とも言えない設定を飲み込めれば、視聴にストレスはあまり感じません。
ゲームのルールは難しくなく至って普通のババ抜き。異なるところは
4日の合宿期間に4回行われること。他人にカードを渡して勝負をまかせることが出来ること(「契約」と呼ばれています)の2点くらいでしょうか。

ゲームの敗者に与えられるのは「死」ではなく、矯正施設への送還というペナルティ。死のペナルティが与えられるのはゲーム参加を拒否した者だけになります。
前者のペナルティは演出のせいか緊張感が薄く、後者は仮面をつけた男が一人で襲撃するだけなので迫力はあまりありません。

学生たちは「合宿」と建前で集められるのですが、突然デスゲームを開催するのではなく、政府が計画的に学生を集める光景は少し珍しい気がします。序盤は学生らしい自分勝手な行動が多く、そこから絶望的な状況に一気に落とすテンプレートをしっかり踏襲していました。

設定に納得すれば一応ストーリーに筋は通っています。ルールはシンプルで、殺傷沙汰の描写も濃くないので「デスゲーム」というジャンルの中では頭を使わずに観られる作品ですね。

総評★★「マイルド過ぎるデス(?)ゲーム」

見どころに「視聴にストレスはない」と書きましたが、デスゲームというジャンルとするならば結構なデメリットでした。とにかくインパクトのある画面がなく、インパクトが薄い。
デスゲームというと謎解きや頭脳戦を期待しがちですが、本作はどちらかというと学生たちの思春期らしい感情に寄った描写が多いですね。全体的に絵面が地味で、ペナルティの場面はもっとインパクトがあっても良かったと思います。敗者のペナルティも切羽詰まったものではないため「デスゲーム」というジャンルで分けていいかも迷います。役者さんのファン以外のニーズに応えられるクオリティではありませんでした。

主演の「北原里英」さんは有名人のようなので、ファンの方は苦手なジャンルでもリラックスして観られると思います。

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