密室からの脱出映画『ジョーカーゲーム 脱出』あらすじ感想評価

ジョーカーゲーム脱出 オススメ紹介
ジョーカーゲーム脱出

映画『ジョーカーゲーム 脱出』

今回は映画『ジョーカーゲーム 脱出』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

似たタイトルに『ジョーカー・ゲーム』がありますが、まったく内容は異なるのでご注意ください。あちらは小説原作でスパイ作品で、映画やアニメも展開しています。

映画『ジョーカーゲーム 脱出』の基本データ

タイトル:『ジョーカーゲーム 脱出』
監督:芦塚慎太郎
出演:鈴木裕乃
   松野莉奈
   宮武美桜
公開:2013年

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おすすめ視聴者・読者層キーワード

  • 脱出劇
  • サスペンス
  • 謎解き
  • デスゲーム

あらすじ「過酷なデスゲームでふるい落とされた少女たちのその後」

ババヌキによって人材を選別する政府主導の「文科省認可教育強化プログラム」。敗退した少女たちはとある施設で、思いの外平穏な生活を送っていた。
しかしその平穏は突如やぶられる。
怪しい薬物で眠らされた少女たちは気が付くと見たこともない部屋に集められていた。そこに用意されていたのは彼女たちを試すさまざまな試練と、命を刈り取る狡猾な罠の数々。
少女たちは地獄のような『死の脱出ゲーム』をクリアすることができるのか。

ココが見どころ

前作よりシンプルにクオリティアップした

幕が上がり最初に文字で説明されたのは「文科省認可教育強化プログラム」という計画名と、その目的がババヌキ”による優秀な人間の選別である」こと。この時点で視聴者に与えられるのは衝撃的な設定に対する絶望か。はたまたプログラムを認可したらしい文科省への怒りか。

本作は前作『ジョーカーゲーム』の続きであり、前作を視聴したうえでのご視聴をおすすめします。今回は前作のようなババヌキによるデスゲームが主軸ではなく、タイトルにあるように「脱出」ものがメインのストーリーに据えられています。
登場人物は女性が多く、流血表現はよりリアルに、謎解き要素を加えるなど前作より悲壮感や緊迫感を増した演出が用意されるなど、全体的に楽しめる要素が増えました。

かなり強引ではあるものの謎解きはしっかりと作られており、密室に閉じ込められた少女たちが知恵を出し合って脱出を試みるというのが主な内容。脱出しようにもいくつも罠が仕掛けられており、仲間たちは次々と命を落としていく。残された者たちはその光景に何を思うのか、というストーリーです。
知恵を出し合うというよりお互いを信じられるのかけん制しつつ、どう出し抜くかという要素が強いため、その辺りは前作のテイストを感じられますね。

総評★★★「脱出ゲームとして思いの外楽しめた作品」

前作は他人と競い合うデスゲームのような作りでしたが、今作は密室からの脱出がメインとなり読み味は少し変わりました。それでも「人を信じられるか」という前作のババヌキに似た雰囲気が根底にあるため、割と読後感は似ていますね。
前作も演技力はそこそこ良かったのですが、今作も結構頑張っていたと思います。無理矢理な設定を飲み込めば、全体的に際立って悪いところはないでしょう。前作よりも短い尺でしっかりと内容を詰め込んでいました。
ただ逆に良いところを挙げようにもあまり思いつかず、演出は前作よりもパワーアップしてはいますがまだ不足を感じます。地力がまだまだ足りない印象。
前作からの躍進はみられるため相対的な評価は上がりましたが、最終的には★2とさせて頂きました。

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