映画『Mr.ノーバディ』
今回はお父さんのストレス解消がスゴイ映画『Mr.ノーバディ』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
評価★★★★★
キャラクター ★★★★
ストーリー ★★★★★
アクション ★★★★
爽快感 ★★★★★
こんなキーワードが気になる方にオススメ
- アクション
- 壊された日常
- ストレス解消
- 家族
- お父さん
映画『Mr.ノーバディ』の基本データ
タイトル:『MR.ノーバディ』
原題:『Nobody』
監督:イリヤ・ナイシュラー
脚本:デレク・コルスタッド
製作:ケリー・マコーミック
デヴィッド・リーチ
ブレイデン・アフターグッド
ボブ・オデンカーク
マーク・プロヴィッシエロ
制作国:アメリカ
上映時間:92分
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理不尽に日常風景を壊され、そこから爽快感のあるアクションへともっていく読み味からチョイス。脚本家が同じ「デレク・コルスタット」であることも大きい。
監督「イリヤ・ナイシュラ―」が手掛けた作品よりチョイス。「FPS視点」の演出アイデアが斬新で、刺さる人には刺さるアクション作品です。
画面がかなり揺れるため、酔いやすい方はご注意ください。
あらすじ「平凡な日常でたまった父親のストレス、大爆発」
自宅と仕事場を決まったルーティンで行き来するだけの変わらない日常を過ごす普通の中年男「ハッチ」。パッとしない姿に家族や周りから過小評価されがちのハッチだったが、それでも家族に囲まれた毎日を幸せに過ごしていた。しかしある日、強盗と鉢合わせたことをきっかけに彼のストレスは猛スピードで積もっていき……。
ココが見どころ
お父さんのすさまじいストレス解消風景
「冴えないあの人は実は正体を隠しており、ピンチにはすさまじい能力で無双する」というのは創作ネタとしていくらでもありますが、ピンチまでのストレスのかけ方とその発散方法に惹かれやすい。今作の主人公は冴えない父親「ハッチ」。変わらない仕事と家事をこなし、毎日を過ごす平凡な姿を冒頭から見せてくれます。立派な父親ですが尖った趣味もないため目立たず、家族を含め周囲から軽く見られがちな様子です。
平凡な毎日を過ごしていましたがある日、ハッチは盗みに入ってきた強盗と鉢合わせてしまいます。ゴルフクラブを手にしていながら戦うこともせず、強盗をみすみす逃がしてしまったハッチは周囲から見下され、息子もがっかりした様子。少しずつ募っていくストレスが、やがてある出来事をきっかけに解き放たれていき……。
といった感じで序盤はしずかにストレスを溜めていき、後半への期待感を高めていきます。世の中のお父さんはもちろん、そのお子さんも感情移入しやすいのではないでしょうか。しずかに溜まっていたストレスを解き放つきっかけのイベントも最高。アクションは家具やガラスを思うがままに破壊の限りをつくす、スタイリッシュさとは違った爽快感をもたらしてくれます。
総評★★★★★「思わず笑顔がこぼれる、スッキリ爽快なアクション」
穏便に事を収めようとしたハッチでしたが、あることをきっかけに行動を起こします。そのきっかけがシンプルにカッコイイ。
ハッチにとって「家族」が大きな行動理念になっていますが、アクションとしてはシンプルで脳みそ空っぽで楽しめます。複線も自然にくみ取れるものをしっかり張っているので、まったく苦になりません。序盤である程度のストレスをためつつ、徐々に欲望を解放していく様は気分爽快。最終盤は本当に楽しそうでした(笑)。
アクションとして期待していたものが詰め込まれているクオリティでした。強いて言うなら息子が父親を見直すシーンが欲しかったくらいでしょうか。蛇足かな?
なにはともあれアクション映画好きには手放しにオススメしたい作品でした。
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