アニメ『装甲娘戦機』あらすじ感想評価|戦う美少女アニメ

装甲娘戦機 アニメ

今回はアニメ『装甲娘戦機』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)

『装甲娘戦機』の基本データ

タイトル:『装甲娘戦機』
監督:元永慶太郎
シリーズ構成:むとうやすゆき
キャラクターデザイン:堀井久美
世界観設定・軍事考証:鈴木貴昭

あらすじ「異世界転移した先は戦場。少女は戦場でなにを思うのか」

友人とともに買い物をしていた少女「リコ」は、福袋に入っていた「LBXキット」に触れた瞬間
、別世界へと転移してしまう。
転移した場所では「装甲娘」という存在が謎の金属生命体「ミメシス」と死闘を繰り広げており、救助されたリコも装甲娘の一人だと告げられる。

こうしてリコも装甲娘の一人として決意を固め、勇敢に戦場を駆けていく……のだろうか。

オススメ視聴者層

  • 「美少女アニメ」好き
  • 「機械要素」
  • 「異世界転移」



勝手に関連オススメタイトル

アニメ「ストライクウィッチーズ」

美少女と機械を扱ったビッグタイトル。異世界転移はしませんが。

アニメ「エクスアーム」

同時期に放送された曲者作品。
CGのクオリティを見比べてみると良いかも。

ココが見どころ

戦う美少女キャラ

キャラクターの性格や内面は、最初の数話を見た限り悪くなかったし、期待感もあった。
しかし話が進むにつれて、どこか魅力が削れていく。

その中でも主人公に魅力を感じ辛い。
おバカな性格というのは初回からわかるし、徐々に世界観に適応している様子も見受けられるが、それにしても能天気な印象を強く受ける。
一応その辺りのフォローも後半部分でされているものの、少々説得力に欠ける。

各キャラクターが成長し、絆を強くしていく描写もこういった作品の見どころなのだが、薄味。
キャラを重視した作品なのに、そのキャラに私は魅力を感じることができなかった。
「嫌い」なのではなく、「魅力を感じない」ところが非常に残念。

「シリアス」と「コメディ」を混ぜた独特の空気感

世界観は大分厳しいはずなのだが、シリアスな展開にも緊迫感が漂う気配がない。
「美少女アニメ」としては殺伐としたイメージを持たせたくないのかもしれないが、それならば世界観を含め、別のアプローチをしてほしかった。
後半部分でのフォローをアプローチと呼ぶなら、視聴者との間に明確な温度差がある気がする。

迫力がイマイチ

「戦術兵器を装着するシーン」や「超必殺技を放つシーン」など、大事にしたい見せ場がしっかりと用意されている。
しかし、上で述べた「キャラの魅力」や「独特な空気感」が邪魔をしているせいか、あまり盛り上がらなかった。
この辺りはたびたび活躍するところがあっただけに、非常にもったいない。

CGの出来については詳しくないのですが、同期の『エクスアーム』を比較対象にすると悪くないと思います。

総評★★「題材はいいのに、コメディ要素を料理しきれなかったか」

最初はイマイチな印象を持っていましたが、途中からジワジワと追い上げた気がする作品。
「美少女」+「機械」を扱った一定数のファンを獲得しているジャンルなので、そういったジャンルが好きな方は普通程度には「楽しめるといいな」と思います。

個人的には6話のアイコンタクトのくだりは面白かったし、放送時期に人気タイトルが重なる中「地味にイケるかな?」という評価になりかけた。

しかし「シリアス」「コメディ」をバランス良く高めた作品ではなく、中途半端にまとまった印象となり、後半の伸びはイマイチだった。
この中途半端な空気感が合えば高評価になるのかもしれないが、多くの視聴者に求めるにはあまりにもニッチな嗜好かもしれない。

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