映画『ブラッド・ダイヤモンド』
今回は社会派映画『ブラッド・ダイヤモンド』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(あらすじに触る程度のネタバレを含みます)
評価★★★★
キャラクター ★★★★
ストーリー ★★★
設定 ★★★★
こんなキーワードが気になる方にオススメ
- 国
- 戦争
- 社会
- 裏社会
映画『ブラッド・ダイヤモンド』の基本データ
タイトル:『ブラッド・ダイヤモンド』
原題:『Blood Diamond』
監督:エドワード・ズウィック
製作総指揮:レン・アマト
ケビン・デラノイ
ベンジャミン・ワイスブレン
製作:ポーラ・ワインスタイン
エドワード・ズウィック
マーシャル・ハースコビッツ
グレアム・キング
ジリアン・ゴーフィル
ダレル・ジェームズ・ルート
撮影:エドゥアルド・セラ
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード
美術:ダン・ウェイル
原案:C・ギャビー・ミッチェル
チャールズ・リービット
出演:レオナルド・ディカプリオ
ジェニファー・コネリー
ジャイモン・フンスー
マイケル・シーン
アーノルド・ボスルー
制作国:アメリカ
上映時間:143分
公開:2007年
関連オススメタイトル
「戦争」キーワードからチョイス。1作目は一際テーマに寄った演出が印象的。
「戦争」を大きなテーマにしつつ、違う角度からの視点を主張した作風から。
あらすじ「大粒ダイヤモンドを求め、再び紛争地域へ」
反政府武装勢力によって村が襲われ、ダイヤモンド発掘作業を強いられた「ソロモン」は隙を見て大粒のダイヤモンドを隠すことに成功する。政府軍の攻撃により発掘場から逃げ出せたソロモンであったが、家族の行方がわからず途方に暮れていた。そんな彼にダイヤモンドの密売人「アーチャー」が接近。ジャーナリスト「マディー」も加わり、三人それぞれの思惑を胸に再び紛争地域へと足を踏み入れる。
ココが見どころ
価値観の違いが何を生むのか
舞台はアフリカ。平穏の中に密かに不安を感じさせる導入だと思ったら、早々に凄惨なシーンが始まります。静かに暮らしていた村に突如武器をもった団体が乱入。暴虐の限りを尽くし、積み上げられる死体の山。その中でも少年兵の存在でよりその悲惨さを際立ちます。
その後にちゃんと状況説明がされ、理不尽ではありますが襲撃の理由が明かされます。貴重な資源をめぐった争いの影響です。象牙、ゴム、金、石油。さまざまな資源が争いの火種となることがありますが、本作の中心に据えられるのは「ダイヤモンド」。
美しいダイヤモンドは人の欲望を駆り立て、金銭へと変化し、やがて武器や過激な思想へとつながっていきます。
このダイヤモンドに対する価値観を、主要人物であるダイヤ密売人をはじめ、さまざまな立場の視点で見せつけられるのが本作最大の見どころとなります。
人の欲望にまみれたストーリーを理解してしまうのが、却ってやりきれない気持ちにさせられる作品ですね。
総評★★★★「学校の授業にも使える社会派映画」
インパクトのあるシーンの後は状況説明をしっかり行ってくれるため、扱いの難しいテーマを掲げながらもストーリーは比較的明瞭です。エンターテインメント作品ではなく、映画としての演出はもちろんありますが、戦争のリアル感をひしひしと感じさせられる作風でした。ちょっと尺は長めですが、授業の教材としても有用だと思います。
グロテスクな絵は控えめですが、凄惨で痛々しい表現は常に映されているのでストレス解消には他の映画を選びましょう。社会派の映画を観て思考にふけっていたい方にはオススメの映画です。
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