今回のお花は「ホタルブクロ」。
花言葉は「正義」「忠実」「悲しい時の君が好き」です。
紫色もミステリアスで良いですが、白色も神秘的な魅力を感じて捨てがたい。
基本データ
学名
campanula punctata
和名
蛍袋(ホタルブクロ)
英名
spotted bellflower
科名
キキョウ科
属名
ホタルブクロ属
開花時期
6~7月
花言葉
「正義」、「忠実」、「感謝の気持ち」、「悲しい時の君が好き」など
花色
白、ピンク、紫など
ホタルブクロの由来は「子どもの遊び」や「提灯」から
ホタルブクロの名前の由来は複数言われているようですが、下2つの説が有力とされています。
子どものホタル捕獲用の花として
「子ども達が蛍を捕まえてこの花の中に入れて遊んだ」という説。
虫籠代わりに使ったということです。
それが転じて「ホタルブクロ」。
花が咲く時期とホタルの舞う時期がちょうど重なっています。
提灯に似ているから
提灯(ちょうちん)の古い名前は「火垂(ほたる)」といいます。
その形に似ていることから名前に使われたという説です。
花言葉「正義」「忠実」の由来は「教会の鐘に似ている」から
独特な形をもつ「ホタルブクロ」ですが、学名の「campanula(小さな鐘)」が表すように、その形状は教会にある「鐘」にも例えられました。
「正義」や「忠実」といった花言葉は、その「教会の鐘」から連想されてつけられました。
多くの別名を持つ花
「ホタルブクロ」は古くから日本で親しまれている花です。
地域ごとにいろいろな呼び方をされていることから、その愛情が窺えます。
- 「トウロウバナ(灯篭花)」
- 「アンドンバナ(行燈花)」
- 「フクロバナ(袋花)」
- 「トッカンバナ」(後述の「花鉄砲」で詳しく)
- 「ツリガネソウ(釣鐘草)」
他にもシビトバナ(死人花)やソーレンバナ(葬礼花)といった名前があります。
「シビトバナ」という別名は「ヒガンバナ」にも付けられています。
子どもの遊び「花鉄砲」
この花を上向きに握ってもう片方の手で上から叩く。
または口に咥えて勢いよく空気を入れると「トッカン」という音を立てて破れます。
昔、子ども達がよくやった草花遊びですね。「トッカンバナ」の由来だと思われます。
さまざまな顔が見える花
花言葉の「正義」と「忠実」、「悲しい君が好き」。
ホタルになぞらえた由来。
人との親交が分かる多くの別名。
「シビトバナ」や「ソーレンバナ」という名前。
そして、子どもが遊んだという「花鉄砲」。
長い歴史を人間と歩んできただけに、多くの顔を見せてくれる花ですね。
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