今回はアニメ『戦翼のシグルドリーヴァ』を紹介。
あらすじ、感想、どんな方にオススメなのかをまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)。
オススメ度★★★
キャラクター ★★★★
ストーリー ★★★
設定 ★★★
オススメ読者層
・美少女アニメ好き
・機械好き
『戦翼のシグルドリーヴァ』の基本データ
タイトル:『戦翼のシグルドリーヴァ』
原作:戦翼倶楽部
シリーズ構成・脚本:長月達平
キャラクター原案:藤真拓哉
キャラクター―デザイン:横田拓己
世界観設定・設定考証:鈴木貴昭
放送期間:2020年10月~12月
あらすじ「世界の敵『ピラー』に立ち向かい空を駆る戦乙女の物語」
突如として地球上に現れ、あらゆる生命の敵として脅威の存在となった「ピラー」。
「オーディン」を名乗る神は「ピラー」に立ち向かう力、「戦乙女」と「英霊機」を人類に与えた。
人類の強力な味方となった「戦乙女」達は「英霊機」で空を駆り、世界の敵に立ち向かう。
感想・評価
キャラクター★★★★
メインキャラクター四人のデザインや性格などの魅力が一番の見どころ。
ここに魅力を見いだせないと継続して視聴するのは難しいかもしれない。
メインキャラだけを上げると
・金髪ロングのエースパイロット
・黒髪ポニーテールの元気娘
・白髪サイドテールの頭脳派
・最年少の天才巨乳ピンク
ビジュアルだけでも十分特徴がついているが、内面も作中でしっかり掘り下げられている。
彼女たちの乗る飛行機もカッコよく、メカニックたち整備班とのつながりも描写されていたのはマル。
サブ・モブキャラに聖人が多いのは大きな魅力。
基本的に怒りや憎しみの描写が薄く、戦場の暗い雰囲気を出さないように皆がポジティブに努めていて優しい世界が作られている。
しかしサブ・サブキャラが出しゃばるギャグシーンも多いので、人によっては鬱陶しく感じてしまい、受け入れ辛いかもしれない。
ストーリー★★★
魅力的なキャラクターが揃っているだけにもったいない。
モブキャラに聖人が多いのが魅力の一つだけど、終盤で増えてくると流石に鬱陶しく感じる。
前向きに暮らしていく人たちの内面を描き、優しい世界観を表現するのは出来てはいたが、もう少し説得力が欲しかった。
盛り上がる戦闘シーンも多いが助走が足りず、ひたすら惜しいと思わせられた。
特に内気なキャラクターが飛躍するシーンは非常に見どころがあったものの、序盤でもう少し複線を張っていればもっと盛り上がったのではと邪推してしまう。
設定
現代に似た光景に神の不思議な力が存在する世界観。
「オーディン」を始めとした神話の存在を素材としているものの、イマイチしっくりこない。
おそらく設定自体は面白いのだろうという雰囲気はあるし、そこまで複雑な構造ではないと思うのだが、ストーリーから伝わってこなかった。
総評★★★「もう少し煮詰めれば傑作になったアニメ」
決して悪くないのだが、ただひたすら「もったいない」と評価に落ち着いてしまう凡作。
視聴後の感想として物語云々を語るより、「女の子が可愛かった」が一番前に出てしまった。
なので美少女キャラから感じる魅力の有無で評価が変わり、
「美少女アニメが観たい」という方や、「美少女+機械」という最近の流行りに興味があればオススメしやすい。
「美少女」という素材自体をバカにしているわけではなく、作品に力を注ぐバランスとしてストーリーの見せ方に魅力を感じなかったのが残念。
私は神話に明るくないので、もしかしたら神話に明るい方には非常に楽しめる作品なのかも知れない。
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