映画『ボーン・スプレマシー』
今回は映画『ボーン・スプレマシー』を紹介。
あらすじ、個人的な見どころ、評価をまとめました。
(核心部分を触らない程度のネタバレを含みます)
評価★★★★★
キャラクター ★★★★
ストーリー ★★★★★
アクション ★★★★
セリフ ★★★★
作品キーワード
- アクション
- カーチェイス
- 小説原作
- シリーズ作品
- 殺し屋
- 記憶喪失
映画『ボーン・スプレマシー』の基本データ
タイトル:『ボーン・スプレマシー』
監督:ポール・グリーングラス
脚本:トニー・ギルロイ
ブライアン・ヘルゲランド
出演:マット・デイモン
フランカ・ポテンテ
ジョーン・アレン
ブライアン・コックス
ジュリア・スタイルズ
カール・アーバン
公開:2004年
制作国:アメリカ
上映時間:108分
原作『殺戮のオデッセイ』
ロバート・ラドラム
関連オススメタイトル
参考記事
あらすじ「つかの間の平和から、再び闇の世界へ」
過去の記憶を失った「ジェイソン・ボーン」は、葛藤を抱えながらも恋人「マリー」と幸せな毎日を送っていた。しかし突如現れた謎の刺客の手でその平穏な時間を破られ、凶弾に倒れたマリーの姿を目に焼き付けたボーンは復讐を誓う。
ボーンが自分を取り巻く陰謀に近づくにつれ、忘れてはならなかった真実を知ることになる。
ココが見どころ
一番の見どころは「カーチェイス」
導入では失った記憶に悩まされながらも、前作で結ばれた「マリー」との平穏な生活が描かれています。
この辺りは今作でのボーンの行動基準「復讐」を意識づけるシンプルな表現で非常にわかりやすい。もちろん前作『ボーン・アイデンティティー』を視聴済みであることが前提ではあるものの、それがなくてもある程度状況がわかる作りになっています。
失った記憶に対する葛藤がこのシリーズの肝ではありますが、序盤で描かれるのは恋人マリーと過ごす幸せな「今」。対照的に描かれるこの時間は「記憶」とテーマが一番際立つ時間かもしれません。
各キャラクターが行動を開始すると、序盤のシンプルさに反して複雑な状況に入り込んでいきます。ボーンはもちろん、その命を狙う各陣営の思惑が複雑に絡み合い、「サスペンスアクション」ジャンルとしての本領が発揮されていきます。
一番よかったシーンは格闘アクションや推理パートではなくカーチェイス。
無茶苦茶なドライビングテクニックの数々や、敵味方問わず問答無用で破壊されつくす車の数々は、人気アクション映画『ワイルドスピード』シリーズにもひけを取らない見応えでした(見せ方の違いはありますが)。
画面がかなり揺れるため酔いやすい方は注意ですが、それでもこの作品の一番の見どころはこのカーチェイスですね。
総評★★★★★「小説のような読後感を味わうアクション映画」
最後まで行動の説得力を意識づける序盤の意識付け。
ジャンルとしての説得力を濃く描いた中盤の推理パートや、アクションシーン。
締めには気の利いたセリフが用意されており、最後の引きの音楽も最高でした。
記憶の手がかりを少しずつ集めていくミステリ小説のような臨場感と、確かな見ごたえのあるアクションの二本の軸は最後までブレませんでした。
ド派手な爆発が連続で起こるようなシーンはありませんが、アクションパートは格闘やカーチェイスともに十分以上に満足できるクオリティです。
前作という過程を含め、非常にオススメしやすい作品として仕上がっており、ミステリやサスペンスのようなジャンルの小説が好きな方には特にオススメしたいですね。
コメント